洪濁
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洪濁(ホンタク,홍탁)はガンギエイ(洪魚:ホンオ、홍어)の身(ホンオフェ,홍어회)を藁や積み肥の中に数日間漬け込み、醗酵させた韓国料理のひとつ。全羅南道の港町である木浦の郷土料理。濁酒(タクジュ、탁주)とともに食べるのでホンタクと呼ばれる。ホンタクと豚肉、キムチを一緒に包んで食べることをサマプ(三合、삼합)という。
それでなくともアンモニア臭のするエイの身を堆肥に漬け込むことでさらに醗酵を進ませているため、口に入れるとそのあまりのアンモニアによる刺激臭に涙すら流れるという。口に含んでから濁酒(マッコリ)で流しこむことで刺激臭を押しやる。
なお、あくまでこの地域の名物料理であり、韓国人でも他の地域の人は普通食べない。