海員学校
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海員学校(かいいんがっこう)は、かつて旧運輸省に附属して設置されていた海員教育機関の名称であると同時に、かつて設置されていた独立行政法人の名称である。
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[編集] 概要
2001年4月、国土交通省の施設等機関として運営されていた海員学校8校を分離して、独立行政法人海員学校を発足させ各海員学校は同法人が設置する国立海上技術学校及び国立海上技術短期大学校に改組した。
2006年4月、独立行政法人海員学校は独立行政法人海技大学校と合併し、独立行政法人海技教育機構に改組。各校は新法人が設置する学校に移行した。
[編集] 学校
- 本科
- 専修科
- 波方海上技術短期大学校
- 清水海上技術短期大学校
- 宮古海上技術短期大学校
(2008年4月設置予定)
[編集] 沿革
- 1939年7月 海員養成所官制公布により逓信省所管の海員養成所本科(1年制)設置。児島海員養成所設置
- 1939年9月 小樽海員養成所設置
- 1940年1月 唐津海員養成所設置
- 1940年3月 宮古海員養成所設置
- 1942年12月 宮崎及び七尾海員養成所設置
- 1943年11月 官制改正により運輸通信省所管
- 1945年3月 岸和田、門司及び高浜海員養成所設置
- 1945年5月 官制改正により運輸省所管
- 1946年3月 岸和田海員養成所廃止
- 1947年4月 粟島海員養成所設置
- 1952年8月 海員養成所は海員学校と名称変更
- 1954年3月 宮崎海員学校廃止
- 1954年4月 口之津海員学校設置
- 1961年4月 高浜海員学校を清水海員学校と改称
- 1963年1月 館山海員学校設置
- 1964年2月 学制改革により、本科を廃止し、高等科(中卒2年制)設置
- 1968年4月 粟島海員学校波方分校補導科内航課程(中卒3ヶ月)設置
- 1969年4月 清水海員学校に本科司ちゅう科(中卒1年制)設置
- 1970年4月 波方分校本科内航科(中卒1年制)設置
- 1970年5月 村上海員学校設置
- 1971年4月 口之津海員学校に本科司ちゅう科(中卒1年制)設置
- 1972年5月 沖縄の本土復帰に伴い、琉球政府立沖縄海員学校(高等科)は運輸省へ移管
- 1974年5月 粟島海員学校波方分校を廃止し、波方海員学校設置
- 1977年7月 波方海員学校に専科(高卒1年制)設置。本科司ちゅう科を司ちゅう科に改称
- 1981年4月 児島、七尾及び門司海員学校廃止。児島及び七尾海員学校は海技大学校児島分校及び七尾分校、門司海員学校は海上保安庁海上保安学校門司分校に組織改正
- 1986年4月 学制改革により、小樽、宮古、館山、唐津、口之津及び沖縄海員学校の高等科を廃止し、本科(中卒3年制)設置。波方海員学校の専科を廃止し、専修科内航課程(高卒1年制)設置。清水海員学校に専修科外航課程(高卒1年制)設置。清水及び口之津海員学校の司ちゅう科を廃止し、清水海員学校に司ちゅう・事務科(高卒1年制)設置
- 1986年7月 文部省告示により、海員学校本科卒業者に対し大学入学に関し高等学校卒業者と同等資格付与
- 1987年4月 粟島及び村上海員学校廃止。清水海員学校の高等科廃止
- 1992年4月 学制改革により、海員学校本科校に乗船実習科(6ケ月)併設、専修科の内航課程、外航課程を廃止し、専修科(高卒2年制)設置
- 2001年1月 中央省庁改革により国土交通省所管
- 2001年4月 行政改革により独立行政法人へ移行。各海員学校の名称を小樽、宮古、館山、唐津、口之津、沖縄は国立海上技術学校、波方、清水を国立海上技術短期大学校に改称。
- 2005年3月 沖縄県石川市における国立沖縄海上技術学校の教育業務を停止した。
- 2006年3月 清水海上技術短期大学校の司ちゅう・事務科を廃止。