深沢地域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
深沢地域(ふかさわちいき)は神奈川県鎌倉市の行政区域の一つ。8つの大字(梶原・鎌倉山・上町屋・手広・寺分・常盤・笛田・山崎)がこの地域に含まれる。
この地域は、戦前まで深沢村と呼ばれた地域である。なお、深沢村は1948年(昭和23年)1月1日に鎌倉市に編入され、消滅した。以来、深沢という地名は大字からも小字からも消滅し、学校名やバス停に名前を残すのみとなっている。
地域の人口は約33,000人(2007年1月現在)、面積は8.22km2。
[編集] 概要
深沢地域は鎌倉市の西部に位置し、西は藤沢市と接している。また、北は大船地域、東は鎌倉地域、南は腰越地域とそれぞれ接しているため海はなく、山や丘陵部が多いことも特徴の一つである。
地域内には湘南モノレールの湘南町屋駅と湘南深沢駅がある以外に鉄道駅はないが、その分バス網が比較的細やかに整備されている為、移動手段にはバスが用いられることが多い。
また、笛田公園や笛田リサイクルセンターといった施設が存在する。
その他、深沢地域を走る主要な道路に神奈川県道32号藤沢鎌倉線がある。
[編集] 地域の史跡
- 北条氏常盤亭跡
- 大仏坂切通し
- 泣塔
- 常盤山文庫
- 棟方板画美術館
- 青蓮寺
[編集] 伝説
古代、この深沢地域にはまわりが四十里もある大きな湖があったという。「腰越」の名の由来とされる五頭竜はこの湖に棲んでいたと伝えられる。
中世に入ってこの大きな湖が深沢と呼ばれ、「深沢」という土地の名前になったといわれる。