白幽子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
白幽子(はくゆうし)は、江戸時代に京都白川の山中の岩窟に住んでいた隠士。数百年生きた仙人とされる。
文禄年間(1592年-1595年)頃には京都の白川の山中に住み、石川丈山は白幽子の弟子であったという。
1710年(宝永7年)に、禅病に苦しむ白隠が白幽子が住む岩窟を訪れ、白隠に内観の法を伝えたとされる。白隠は『夜船閑話』、『遠羅天釜』にその時の顛末と白幽子から伝えられた内観法の内容を記している。
京都の真如堂に、かつて白幽子の墓と伝えられる石碑があったといい、そこには没年が宝永6年8月9日と刻まれていたという。一説には、享年240であったともされる。