福岡県公立高校全日制欠員補充募集
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福岡県公立高校全日制欠員補充募集(ふくおかけんこうりつこうこうぜんにちせいけついんほじゅうぼしゅう)とは1988(昭和63)年より福岡県内で実施されている高校入試の選抜制度。一般的には「二次募集」と呼ばれている。主催者は福岡県教育委員会。
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[編集] 年表
- 1988(昭和63)年 県立高校全日制の不合格者を対象とした「福岡県立高校全日制欠員補充募集」を開始。合格発表時に20名以上の欠員を出した県立高校全日制がこの制度の対象校となった
- 1991(平成3)年 県内に8ヶ所存在する市町立高校全日制(市立7ヶ所、町立1ヶ所)の不合格者に対しても出願可能となる
- 1993(平成5)年 この制度の志願倍率を公表するようになった
- 1994(平成6)年 久留米市立南筑高等学校理数科の参加により現制度名へ改称され、それと同時に「欠員20名以上」という基準が廃止された
[編集] 出願資格
福岡県内における公立高校全日制の本試験で不合格となった者
[編集] 選抜対象校公表日
公立高校の合格発表日に福岡県内で発行されている各新聞(大手3紙及び西日本新聞)の夕刊紙上にて公表
[編集] 選抜方法
本試験で不合格となった公立高校全日制での試験結果と面接(一部の対象校では作文も加わる)による選抜。実質無試験。
[編集] 出願上の注意
本試験で不合格となった公立高校全日制の学科が補充募集対象校の補充募集対象学科である場合の出願(つまり同一高校の同一学科へ再度出願すること)は不可能。
[編集] 福岡県公立高校におけるその他の欠員補充募集
- 組合立高校
県内に2ヶ所存在する組合立高校(福岡県公立古賀高等学校、福岡県公立三井中央高等学校)では一般の公立高校と違い、別日程・別問題による独自の入試選抜が実施されており、当然ながら欠員補充募集においても別日程で行われるが選抜においては学力試験を課している。但し、この両校の欠員補充募集は10年に一度あるか無いかの極稀れな確率であり、一般の公立高校の合格発表日翌日に発行される各新聞の朝刊(福岡都市圏版と筑後版に限る)の一面にはほぼ毎年「今年度の補充募集は実施しません」という文字が並んでいる。余談であるが、両校とも私立高校並に募集定員の2倍から3倍の受験者を合格させているものの、その殆どは一般の公立高校が第一志望であり、結果的に両校の入学者は一般の公立高校を不合格となった者で占められる。
御多分に漏れず、福岡県内においても学年制の定時制課程では殆どの高校で定員割れを起こしており、当然ながら欠員補充を行っているが、全日制と違い学力試験を課している。これに関しては全日制の不合格者の他、公立高校未受験者の出願も可能である。