空中消火
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
空中消火(くうちゅうしょうか)とは、ヘリコプターや飛行艇を用いて、空から消火活動を行うことである。林野火災などは、地上から消防車などで消火することが困難であり、日本でも1960年代から実施されてきた。なお、各自治体が所有する消防防災ヘリコプター(2007年現在総数71機)は、その放水量が通常0.5トン程度で、自衛隊の大型ヘリコプターの放水量(約7トン)に比べて桁違いに少なく、過去30年余りに渡って自衛隊が林野火災の空中消火で中核的役割を担って来た。 また、広大な国土で山火事が頻発する国々においては、空中消火は極めて重要な消火技術であり、空中消火専門の消防隊を有している。 逼迫する首都直下地震等では、同時多発した火災を消防車等の地上消火のみで鎮火することは不可能であり、震災後ただちに自衛隊の大型ヘリコプターが市街地で空中消火できるよう体制を整備することが求められている。