筋電計
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筋電計(きんでんけい)(ElectroMyoGraph - EMG)とは、筋電図(ElectroMyoGram - EMG)を測定、表示、計測、(解析)する、検査装置である。
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[編集] 原理
筋電図検査(ElectroMyoGraphy-EMG)とは、神経から筋にかけての疾患の有無を調べる生理学的検査のひとつである。 一般に、刺激電極と、測定電極(関電極)、不関電極(基準電位用、いわゆるアース)を持ち、電気刺激装置と、オペアンプ等による信号増幅器、表示、記録部を持つ。古い機械は、移動するロール紙の上をペンが左右に動くアナログ式であるが、20世紀末からは、ADコンバータを通し、得られた信号を電子計算機を用い、表示処理だけではなく、解析機能を持つ装置が主流となって来ている。
[編集] 使用方法
一般的な使用方法としては、
- 対象とする筋の出来るだけ近くの皮膚表面に、電極を貼る(表面電極)か、または、対象とする筋束に直接針電極を刺入し、
- その筋を支配する神経の出来るだけ近くに、2つの刺激電極を貼る。神経に針を刺すのは余りにも痛いので、針電極は用いない。正しく神経の近くに刺激電極を設置しないと、検査に必要な刺激を与えるための電圧が高くなり、無駄に痛いだけなので電極を設置する位置に気をつける必要がある。
- 刺激電極に電気刺激(パルス電流)を流し、筋の収縮が起こると、筋電図が得られる。
- 筋電図を読み、反応の大きさ、刺激からの遅延時間(運動神経伝道速度)、反復刺激に対する反応等を読み取る。これが検査結果である
[編集] 対象疾患
- ALS
- MG(重症筋無力症)
- MM
[編集] 関連項目
- シュワン細胞
- 筋紡錘
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