粉体分離器
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粉体分離器(ふんたいぶんりき)、または粉末分離器(ふんまつぶんりき)は気体もしくは液体中に混じった粉末状の固体を分離する為の装置である。気体、液体が渦を巻いて流れる為、一般にはサイクロンと呼ばれている。 その応用範囲は広い。粉末状の製品の搬送において気体を利用して送った場合、その固体を気体と分離する装置でもある。 身近なところでは、サイクロン掃除機が知られているが、脱脂粉乳の工場など粉末を多量に使用する工場内での利用が多い。 また、工場から排出される煤煙において粒子状物質を除去する際にも使用されている。
[編集] 原理
単純に、遠心分離器の応用ともいえる。固体の混じった液体、気体を漏斗状または円筒のサイクロンの円周方向から気体、液体の流速により渦を描く様に流し込む。この際、気体、液体の排出方向はサイクロンの円の中心から上方向に排出する。固体は、遠心分離され、壁面に衝突しその後重力により落下、下に溜まる仕組みである。気体、液体は円の中心から排出される為、固体成分の多くが除去されたものとなる。この原理を応用した有名なものにダイソンのルートサイクロンテクノロジーがある。