粘膜

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拡大したヒト食道中央の横切開断面図。
a. 線維性被膜.
b. 縦筋層の分割線維.
c. 横走筋線維.
d. submucous or areolar layer.
e. 粘膜筋板.
f. 粘膜, 導管とリンパ結節の一部を持つ.
g. 重層上皮層.
h. 粘液腺.
i. 腺管.
m’. 横紋筋線維の横断.

粘膜（ねんまく、mucous membrane）は、上皮細胞に覆われた外胚葉由来の上皮層である。吸収と分泌に関わる。様々な体腔に配置し、外部環境や内部臓器に面している。鼻孔、唇、耳、生殖器、肛門などあちこちで肌と繋がる。粘膜や腺から分泌された濃い粘性の流体が粘液である。粘膜は体内に於いて見られた場所を指し、全ての粘膜が粘液を分泌する訳ではない。その表面がいつも粘液性の分泌物で濡れている柔性膜をいう。位置的には中空性臓器の内腔表面に多い。粘膜上皮、粘膜固有層、粘膜筋板より構成される。

大概の呼吸器系は粘膜が特徴的である体腔に含まれる。陰茎亀頭(陰茎の頭部),陰核亀頭,陰茎・陰核包皮が粘膜であり、皮膚ではない。

[編集] 構成

• 粘膜上皮

粘膜表層を守る役目の上皮。その為機械的な刺激の強い部分（口腔・食道・肛門など）では「重層扁平上皮」で、逆に分泌や吸収の行われる部分（胃・腸など）では「単層円柱上皮」で構成される。

• 粘膜固有層

膠原繊維が密に構成する結合組織の層。

• 粘膜筋板

粘膜固有層の下に位置する平滑筋の薄い層。粘膜固有層と粘膜下組織を分ける。

[編集] 粘膜の種類

• 頬側粘膜
• 胃粘膜
• 腸管粘膜
• 嗅上皮
• 口腔粘膜
• 子宮内膜

[編集] 関連イメージ

尿管壁

胃

噴門近辺ヒト胃粘膜断面図

[編集] 関連項目

• ムチン
• 皮膚粘膜境界縁

[編集] 外部リンク