総領
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総領(そうりょう)とは、跡取り、家督相続予定者のこと。
江戸時代には、旗本・御家人の跡取りを総領と呼んだが、将軍・諸大名の跡取りは、総領とは呼ばれず、御嫡あるいは御嫡子と呼ばれた。
もっとも、諸藩の家臣の跡取りを、嫡子と書き表した古文書も多く残っているため、大名の嫡子以外の武家の跡取りを嫡子と呼ぶこともあったものと思われる。逆に将軍・諸大名の嫡子を、総領と呼ぶことはなかった。
また農家や、商家では、跡取りを総領と呼び、嫡子と呼ぶことはなかった。
皇室では、天皇の跡取りを、総領・嫡子とは呼ばず、その続柄によって皇太子・あるいは皇太弟などと呼ぶ。