自虐
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自虐(じぎゃく)とは、たとえ自分が知らずに犯した罪であってもその責任を取ろうとする精神状態である。自虐には自分自身も本当は犠牲者であると認識しているにもかかわらず、自分で自分を加害者にしているというニュアンスがあるとされる。自傷行為との関連も疑われているが、一般には自虐は精神的なものに留まる上、社会的に許容されるレベルにあるとみなされているので、自傷行為とは別個のものとして扱われる事が多い。ただし、ごく一部ではあるが自虐行為という名称も使われている。
また、日本のお笑いでは自分を落として笑いを得る自虐ネタを用いる事も多い。また、太平洋戦争敗戦後の日本を「自虐史観に陥っている」と批判する勢力も一部にある。
また、「自虐的な」は英語で「masochistic」とも言われるが、これはいわゆるマゾヒズムの事である。だが、これは「責任に関する考察」が抜けているため本来的には誤訳であると考えられる。