良心の囚人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
良心の囚人(りょうしんのしゅうじん)とは、国際的民間人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルが提唱している用語で、非暴力であるが言論や思想、宗教、人種、性などを理由に不当に逮捕された人をいう。
政治犯と類似している点が多いが、意味合いは若干異なる。政治犯として投獄されている人で、良心の囚人の中に数えられることもあるが、良心の囚人即ち政治犯ということではない。刑務所、収容所などで囚われている場合のほか、適正な法手続き(デュープロセス)に基づかずに自宅に軟禁されたり、外出禁止令などで自由を制限された場合などもある。暴力的活動をしている場合は良心の囚人には該当しない。
良心の囚人は世界各国60カ国以上に8000人以上いるといわれている。2004年2月に「立川反戦ビラ配布事件」で逮捕拘束された3人の被疑者(一審で無罪、二審で有罪。被告人側が上告)が日本で初の良心の囚人に認定された。
[編集] 良心の囚人と認定された人
- アウン・サン・スー・チー
- ンガワン・チョペル(中国、チベット人、音楽家)
- 立川自衛隊監視テント村の被拘束者(日本、反戦活動家)
- ジェラール・ジャン=ジュスト(ハイチ、神父)
- エルンスト・ツンデル (ホロコースト否定論者)