芋川椋三玄関番の巻
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芋川椋三玄関番の巻(いもかわ むくぞう げんかんばんのまき)とは日本最初のアニメ映画である。資料によっては芋川椋三玄関番之巻となっている場合もある。
作者は下川凹天(しもかわ へこてん・おうてん)である。
映画会社の依頼により製作し、完成は1917年(大正6年)の1月とされている。
映画会社に渡り何度か上映されたが、動きが雑で作者の下川ですら満足出来る作品とはならなかったといわれている。
動画の技法として黒板にチョークで一つずつ書き、手を動かす時は手の部分だけを移動させ、要らない部分を消してゆくという方法を使ったという説と背景を印刷した白紙を使い、人物と重複するところを白絵具で塗りつぶすという方法を使ったという説があるが、現在フィルム・写真等の記録が一切残っていない為、詳しい技法及び内容は不明である。
芋川椋三というのは、当時下川が漫画家として書いていたキャラクターの一人であり、それを主人公にしたのは彼が描きやすかった為だと言われている。
同じ年には幸内純一が『塙凹内名刀(新刀)之巻(なまくら刀)』、北山清太郎が『猿蟹合戦(サルとカニの合戦)』や『猫と鼠』、『いたずらポスト』を制作した記録が残っている。
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