菜畑遺跡
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菜畑遺跡(なばたけいせき)は、佐賀県唐津市の西南部、JR唐津駅から西に2kmほどのところにある国指定遺跡。1980年-81年の発掘で、弥生時代前期の地層から、大規模な水田が営まれていたことを裏付ける水路、堰、取排水口、木の杭や矢板を用いた畦畔(けいはん)が発掘され、これは縄文時代後期から既に水田耕作が行われていたものと考えられている。
今から、2,500年から2,600年前に日本で初めて稲作農業の行われていたことを実証する遺跡として、魏志倭人伝に出てくる末蘆国に因んで末蘆館という、この遺跡の発掘資料を展示する資料館が建てられ、出土した炭化米や石包丁、クワ、カマなどの農業用具他、発掘に関連した資料が展示され、竪穴式住居や水田跡も復元されている。