萩原遼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
萩原 遼(はぎわら りょう、1937年 - )は、日本のフリーランスジャーナリスト。北朝鮮報道で知られる。また、渋谷仙太郎のペンネームで金芝河の詩を翻訳したり、井出愚樹(いで ぐじゅ)の名義での韓国情勢や文学に関する著訳書もある。元日本共産党員(除籍 後述)。
[編集] 概説
高知県生まれ。地元の高校を中退して上阪し、大阪府立天王寺高等学校定時制に編入。高校時代に在日コリアンと親交を深めて、朝鮮語の学習を強く希望し天理大学朝鮮語学科を受験するが、当時の天理大学の朝鮮語学科は実質的には公安警察や公安調査庁職員の研修機関であり、日本共産党員であった萩原は入学を拒否された。天理大学不合格後、新設された1967年に大阪外国語大学朝鮮語学科卒業。卒業後、「しんぶん赤旗」平壌特派員として勤務(1972年 - 1973年)以後、赤旗国際部で勤務するも、1989年に赤旗を退職、フリーとなる。
有名作品としては、米国公文書館の資料を綿密に調べ挙げて執筆した『朝鮮戦争 金日成とマッカーサーの陰謀』(文藝春秋刊 1997年 ISBN 4167260034)が挙げられる。
「赤旗」退職後から“元赤旗特派員”の肩書きで共産党を繰り返し誹謗したため、党規違反により2005年除籍。士別市の政治活動家国忠崇史と親交がある。
[編集] 著書
- 『ソウルと平壌』(文藝春秋 1998年)ISBN 4167260042
- 『北朝鮮に消えた友と私の物語』(同 2001年)ISBN 4167260069
- 『拉致と核と餓死の国 北朝鮮』(同 2003年)ISBN 416660306X
- 『金正日 隠された戦争』(同 2004年)ISBN 4163664807
[編集] 外部リンク
- hagiryo 萩原 遼 新研究室へようこそ! (公式Webページ)
- 萩原遼のソウル日記 (萩原遼本人作成のブログ)
- hagiryo 萩原 遼 研究室へようこそ!(旧・公式Webページ)
- 萩原遼氏を除籍 (しんぶん赤旗)
カテゴリ: 日本のジャーナリスト | 高知県出身の人物 | 1937年生