親による子供の拉致
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親による子供の拉致(おやによるこどものらち)とは、親権を認められなかった片方の親が子供を連れ去ること。
日本では刑法で裁かれる誘拐と区別するが、外国の多くでは、誘拐と同様に刑事犯罪として扱われる。
また、この違いのために日本は、自国の法律の改正の必要となる『国際的な子の奪取の民事面に関するハーグ条約』を批准していない。
このため国際結婚の場合、親の一方が勝手に子供を国外へ、あるいは逆に日本に連れ帰ると、もう一方はほとんどの場合泣き寝入りとなり、自分の子供と会えないという状態になる。
また、「カルト」とされる宗教団体を信仰する我が子を奪還するためには、拉致という手段がとられる場合もある。