認識台湾
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認識台湾(にんしきたいわん、通用拼音:rènshìhtáiwān)は、台湾の中学生を対象にした地理篇・歴史篇・社会篇三科がある。1997年(民国86年)度から台湾全土で使われるようになった。
日本では特に認識台湾の歴史編を指すことが多い。
[編集] 歴史編の特徴
従来の教科書(歴史)では軽視されていた台湾史を本国史として位置付け、特に日本統治時代に対し客観的史実に基づき肯定的ともとれる内容を記述しているため、国内や日本で話題を呼んだ。
[編集] 日本語訳
この教科書については、現在歴史編のみだが「台湾を知る 台湾国民中学歴史教科書」という題名で雄山閣出版から邦訳が出版されている(ISBN 4-639-01675-1)。本書には「民国83年10月発布の歴史編に依拠して編集」「国民中学1年生の前、後期での使用に供するものである」とのコメントが冒頭にある。また「文字はつとめて簡明で明確なものとし」、さらに「本文の内容にあわせて図表と写真を付し」とあるように、合計140点を越える図表と写真が網羅されている。訳者の1人、蔡易達(さい・いたつ)氏は台湾・南投県生まれであり、冒頭のコメントは氏が寄せている。