誓願
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誓願(せいがん)とは、仏道を志すものが願いを成就させるという誓いを立てること。
菩薩が一切衆生を救済するという願いと誓いを立て、願いが叶うまでは自分が涅槃には赴かないとする。大乗仏教徒によって強調された。また阿弥陀仏の本願も誓願と同じ。
[編集] 四弘誓願
四弘誓願(しぐせいがん)とは、菩薩が仏道を求めるとき、最初に立てる四つの誓願のこと。菩薩が普遍的に追求すべきものであるとされているため、全ての菩薩の共通の誓願である。
- 衆生無辺誓願度 (しゅじょうむへんせいがんど) 地上にいるあらゆる生き物をすべて救済するという誓願
- 煩悩無量誓願断 (ぼんのうむりょうせいがんだん) 煩悩は無量だが、すべて断つという誓願
- 法門無尽誓願智 (ほうもんむじんせいがんち) 法門は無尽だが、すべて知るという誓願
- 仏道無上誓願成 (ぶつどうむじょうせいがんじょう) 仏の道は無上だが、かならず成仏するという誓願
日本仏教のほとんどの宗派の在家檀信徒が日常読経すべきものとされているが、宗派によって多少の異動がある。
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