豊後牛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
豊後牛(ぶんごぎゅう)は、大分県で生産される黒毛和種の和牛。品評会で受賞した和牛の血筋を引き、きめ細かな霜降りで、柔らかい肉質が特徴。
[編集] 歴史
古くは、1921年(大正10年)の全国畜産博覧会で大分県産の種雄牛が最優秀賞の一等一席を受賞し、銀座でパレードを行ったという記録がある。
その後、昭和40年代から飯田高原等で牧草地の開発が行われ、酪農が盛んになった。1983年に生まれた「糸福」は、種雄牛として特に優秀で、その産子は約4万頭に上り、豊後牛の品質の改良と全国的な知名度の向上に大きく寄与した。近年では、2002年の第8回全国和牛能力共進会において、豊後牛が「肉牛の部」で内閣総理大臣賞を受賞したが、この牛も「糸福」の血を引いている。。
[編集] 豊後牛肉通行手形
JA全農おおいたでは、豊後牛肉の生産履歴を証明する「豊後牛肉通行手形」を発行している。この通行手形には、
- 出荷された豊後牛の名前
- 耳標番号
- 生年月日
- 生産者の名前
- 与えた飼料
- 食肉処理を行った場所
- BSE検査を行った機関
等が記載されている。
[編集] 外部リンク
- 大分の逸品「豊後牛」 - 大分県
- 豊後牛通行手形 - JA全農おおいた