軽量プログラミング言語
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軽量プログラミング言語(けいりょうプログラミングげんご、Lightweight Language,LL)とは、取り回しに優れコードの作成、修正が容易と見なされるプログラミング言語のことを指す。CGIやWebアプリケーションの勃興に伴い、いわゆるスクリプト言語が新規開発の主役に躍り出たため、旧来のC/C++などからみて相対的にこう呼ばれるようになった。
ここでいう「軽さ」はプログラマの負担の軽重を指し、実行速度に優れているという意味ではない。
どこからが「軽い」のかといった明確な区切りはないが、現在の水準では
などを利用できるものがLLと呼ばれることが多い。例えばJavaがLLと考えられていない理由は上二つを満たさない事が大きいだろう。ちなみにこれは「時代がLISPに追いついた」と語られる場合もある。
歴史的には、たとえばBASICはFORTRANに対する「軽量言語」であった、といった同様の現象が散見される。 しかし現在LLという概念が重要視される背景には、計算機資源の増大に伴い、プログラマという人的資源の価値が相対的に上昇したこと、また開発するプログラムの対象そのものが複雑化しており、安全で効率の良いプログラミングのために人間側に最適化の主眼が映りつつあることなどがある。
現在一般にLLと言った場合、おおむねPerl, PHP, Python, Ruby, JavaScriptなどを指す場合が多い。