近代能楽集
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『近代能楽集』(きんだいのうがくしゅう)は、三島由紀夫作の戯曲集。
「邯鄲」(かんたん)、「綾の鼓」(あやのつづみ)、「卒塔婆小町」(そとばこまち)、「葵の上」(あおいのうえ)、「班女」(はんじょ)、「道成寺」(どうじょうじ)、「熊野」(ゆや)、「弱法師」(よろぼし)、の8編からなる。
中でも「卒塔婆小町」の評価は高く、たびたび上演される。海外では、「班女」の人気が高い。能を世界に紹介した、という点において、この戯曲の功績は大きい。
三島が能楽集の中より「卒塔婆小町」「葵上」「斑女」の三本を構成・加筆して、ひとつの作品にした『Long After Love』という戯曲がある。