運動性
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運動性(うんどうせい、motility)は、生物が独自に自発的に動ける能力を意味する生物学用語である。単細胞生物、多細胞生物の両方に用いる。細胞生物学や医用生体工学においては、生体高分子内に形成された種々の勾配に対する、方向性のある細胞運動のことを指す。例としては以下のようなものがある。
- 化学物質の濃度勾配に沿った運動(化学走性、en:chemotaxis)
- 基質や培地の固さの勾配に沿った運動(走機械性、en:mechanotaxis)
- 細胞が接着している部位の性質の勾配に沿った運動(走触性、en:haptotaxis)
他にも「運動性」は、蠕動運動による腸内の便の動きや、精液中の精子の動きなどを指す場合もある。
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