道信
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道信(どうしん, 580年 - 651年)は、禅宗の第四祖。蘄州を中心として布教に励み、弟子の五祖弘忍と共に「東山法門」と呼ばれる一大勢力を築き、後の禅宗の母胎を形成する。
姓は司馬、『景徳傳燈録』など後世の資料では河内(河南省)の出身とされることになるが、『続高僧伝』では出身地は不詳であるという。
7歳で仏門に入り、その後、カン(山に完)公山(安徽省)の二僧について10年間修禅した。二僧は、羅浮山(広東省)に去り、道信は付き従うことを望んだが、許されなかった。
その後、出家して吉州(江西省)の寺に籍を置いた。その後、南岳衡山(湖南省)へ行こうとしたが、道中で道俗に止められ、廬山(江西省)の大林寺に入った。
624年に、蘄州(湖北省)黄梅県の双峰山に入り、その後30年間、衆徒を訓導し、651年に72歳で没したとされる。
[編集] 著作
- 『入道安心要方便法門』(『楞伽師資記』による)
[編集] 伝記
師:僧サン | 禅宗 | 弟子:弘忍 |