道場破り
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道場破り(どうじょうやぶり)は武術武道の道場に対し部外者がこれといった紹介者もなく他流試合を申し込み主だった選手を総なめにすることをいう。 時代劇映画や時代小説のたぐいでは好んで取り上げられる題材であり、道場主や師範、師範代などに勝利し道場破りに成功すると看板を持ち去るあるいは破壊するといった展開になることが多い。さらには奪われた看板をめぐって一門が闇討ちを企てたりあるいは勝てないとみた道場側が八百長を持ちかけるといった展開もある。 しかし実際に看板を賭けた道場破りが行われていたかについては疑問視する向きも多い、夢酔独言や幕末百話などによると他流試合は行われるものの看板を賭けた道場破りのような話は見られないからである。そもそも当時の道場に看板が掲げられていたかについても疑問視されている。このため道場破りは都市伝説の類いだったのではないかとも考えられている。