野口体操
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野口体操(のぐちたいそう)は野口三千三が指導を開始した健康法、トレーニング法。
野口自身は体操の目的を「人間の潜在的に持っている可能性を最大限に発揮できる状態を準備すること」であるとしている。
野口の身体イメージは
- 生きている人間のからだは、皮膚という伸び縮み自由な大小無数の穴が開いている袋の中に液体的なものがいっぱい入っていて、その中に骨も内臓も浮かんでいる
というものである。
彼の考えでは、合理的な運動は「重さ」と「はずみ」を活かすことで行える。そのためには無駄な力みを捨てて脱力の感覚を磨くことが肝要である。
野口が方法の固定化を嫌ったため、カリキュラムの体系化はされていない。
[編集] 参考文献
- 野口三千三著『原初生命体としての人間』岩波書店
- 羽鳥操著『野口体操入門』岩波書店