金儲け
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金儲け(かねもうけ)とは、商品やサービスの対価として利益を得ることを指す。平たく言えば商業の一形態を指すが、一般に「金儲け」と表現すると俗なイメージが付き纏い、商取引に於ける双方の利益を求めての交換というよりも、貨幣の蒐集のような目的や結果が些かずれている場合も含む。
[編集] 概要
本来商取引では、物々交換のようにお互いに相手の持っている物ないしサービスを交換し合うだけではなく、貨幣経済のように一時的に物品やサービスの価値を貨幣単位に変換、更にこの貨幣を利用して他の物品やサービスを得る。
ただ「金儲け」と表現する場合、自身の持つ商品やサービスを貨幣単位に交換することこそが目的となり、その後に続く「自身の持つ貨幣単位を求める商品やサービスと交換する」ことには積極的ではない。こういった状態を揶揄して「金銭を崇拝している」として「拝金」なる表現(→拝金主義)も見られる。
多くの企業などでは社員で得た富を分配し易いよう、提供する商品やサービスに対する対価を金銭で受け取る形が定着しているが、中には会社組織の一部上位組織が社員からは労働力を吸い上げるばかりで利益を十分に還元せず、顧客からは金銭を受け取るばかりでそれに見合う物品やサービスを提供しないと言う場合もあり、この場合は先の拝金主義のように、他から否定的にみなされるのが常である。