関三十郎 (3代目)
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３代目関三十郎（さんだいめ せきさんじゅうろう） 1805(文化2)年～1870(明治３)年12月18日は、幕末期の歌舞伎役者。屋号立花屋・尾張屋 俳名 中車・黄雀・歌山
江戸生まれ。父は振付師3代目藤間勘兵衛。7代目市川團十郎門人で市川團吉。旅役者の一座に入り市川伊達十郎となる。1827(文政10）年江戸の舞台に戻り5代目市川八百蔵を襲名。1840(天保11)年4月に3代目関三十郎を襲名する。
面長で鼻が高く「鼻の三十郎」の仇名を持ち、その容貌は5代目松本幸四郎を髣髴とさせた。幸四郎と同じく実悪に長じ1853（嘉永6)年中村座の『与話情浮名横櫛』（切られ与三）では敵役の赤間源左衛門を好演した。同じ赤間では1860（万延元)年市村座の『八幡祭小望月賑』（縮屋新助）でも演じている。このほか1859（安政6）年市村座の『小袖曽我薊色縫』(十六夜清心）の大寺正兵衛、1862（文久2)年市村座の『青砥稿花紅彩画』（弁天小僧）の日本黙右衛門、1864（文久4）年市村座の『曽我綉侠御所染』（御所五郎蔵）の星影土右衛門などを演じた。8代目市川團十郎、4代目市川小團次、5代目尾上菊五郎などの人気役者と共演し脇を固めた。
養子が4代目の関三十郎である。
