高宗 (李朝)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
高宗(こうそう、vi:Cao Tông ? - 1210年、在位1175年 - 1210年)は、李朝大越国の第七代皇帝。
1175年、英宗が没したため、後を継いで即位した。李朝は高宗以前からすでに衰退を見せていたが、この高宗は国民に対して重税を強いるばかりか、賦役までかけて国民をさらに苦しめ、人心を完全に李朝から離反させてしまったのである。しかも、悪いときに悪いことは続くもので、この高宗の治世には天災も相次ぎ、それらの経緯による農民反乱が多発したのである。1209年には首都においても内乱が起こり、高宗は一時的に都を追われるという有様であった。
暗愚な高宗が即位し、その治世が長きにわたったことは、李朝の衰退を決定的なものとしたのである。