Controller Area Network
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Controller Area Network(コントローラー・エリア・ネットワーク)は、車載機器の相互接続に使われる規格。
ドイツのボッシュ社が提唱し、その後 ISO11898およびISO11519として標準化された。機器の制御情報の転送用としてもっとも普及しており、鉄道車両や工作機械にも利用されている。転送速度は最高で1Mbpsに限られ、デジタルコンテンツの転送など高速な通信速度が必要な用途には、IDB-1394、エアバッグやシートベルト用といった緊急安全機器用には低速で信頼性を高めたSafe-by-Wireなどの規格が策定されている。
[編集] CAN PROTOCOL
CAN通信は各ECUごとに各々で通信している(マルチマスタ方式)。 そのため、通信ごとにIDを持っており、各通信ごとに優劣を決め、同時送信などがないようになっている。 基本的にはバス型のネットワークトポロジをとる。このために必要な終端抵抗はECU内部に設置している。 また、メッセージを転送するため、データフレーム、リモートフレーム、エラーフレーム、オーバーロードフレームの4種類のフレームを用意している。 そのうち、データフレームと、リモートフレームは、CAN2.0Aでは11bit、2.0Bでは29bitの識別子を持っている。 この識別子は、転送したノードを表しているのではなく、直後に来るデータの種類を表している(たとえば、エンジンの回転数、ウィンドウのスイッチ等)。 基本的にバス上のすべてのノードがフレームを受け取るが、自分に関係のある識別子だけをとりこみ、上位層に送る。
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