DiaboLiQuE

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DiaboLiQuE
対応機種	Windows95/NT4.0（通常版） Windows95/98/NT4.0/2000（廉価版）
発売元	アリスソフト
発売日	1998年5月28日（通常版） 2000年9月14日（廉価版）
ジャンル	アドベンチャーゲーム
レイティング	18禁
キャラクター名設定	不可
エンディング数	4
セーブファイル数	9
エンジン	System3.5（通常版） System3.8（廉価版）
画面サイズ	640*480
BGMフォーマット	CD-DA
キャラクターボイス	なし
CGモード	あり
音楽モード	あり
回想モード	なし
メッセージスキップ	あり
オートモード	なし
備考	通常版は生産終了

DiaboLiQuE（デアボリカ）は、アリスソフトから1998年 5月28日に発売された、18禁アドベンチャーゲーム。定価7500円（生産終了）。2000年 9月14日に廉価版が発売され、定価2800円。

[編集] 概要

ハードな展開のシリアスアドベンチャーゲームで、不老不死の絶対支配階級種族デアボリカが統治する世界が舞台。ストーリーや設定に対する評価は非常に高く、『アトラク＝ナクア』と共にアリスソフトの物語における傑作に推されている。だが音楽等の評価はいまひとつで、迷作との評価もある。

本作は章立てをしており、各章毎に主要キャラクターや舞台が大きく変わる。

[編集] ストーリー

異端のデアボリカアズライトは、ある田舎町で凶（まがき）を狩る仕事を請け負う。しかしデアボリカに対する町の人々の恐怖心から、アズライトは町外れの民家の一室に寝泊りする事となる。そしてデアボリカを恐れ疎む町の人々は、アズライトの元に滞在中の生贄として一人の少女を連れてくる。連れて来られたのは、慰み者として町で飼われている少女レティシアだった。このレティシアとの出会いが、アズライトの安息の地を求める旅路の始まりとなる。

[編集] 登場人物

アズライト: 本作の主人公で、ロードデアボリカの一人、闇のデアボリカ。自ら記憶を落とし、人間の為にデアボリカや凶を狩る仕事を請け負いだしたため、他のデアボリカから「同族殺し」と呼ばれ命を狙われている。しかし人間からもデアボリカであるために恐れ疎まれ、定住できず放浪の旅を続けている。火炎王から、本性は殺戮と怠惰なのは確かなのだから同族殺しをやめて戻って来い、と言われているが従おうとはしない。そんな放浪の旅の途中に出会った少女レティシアに恋をした事から、永遠を生きるアズライトが輪廻の輪の中で転生を繰り返すレティシアとの安息の地を求めてこの世界をさすらう事になる。
レティシア: 本作のヒロインで、ゲーム外での通称は"れち子"。ある田舎町で男達の慰み者として酒場の主人に飼われていた少女。赤ん坊の時に捨てられていたのを、酒場の主人に拾われ育てられた、と本人は言っているが、実態は食事と寝床が与えられただけの奴隷扱いだった。そしてデアボリカを恐れる町の人々は彼女をアズライトの元へ連れて行き、レティシアを自由にする代わりに他の人々に手を出さないように言って、置き去りにする。それまでの町の人々の扱いから、最初はアズライトにただ怯えるだけだったが、町の人々とは違うアズライトの優しさに惹かれていく事となる。

[編集] アズライト以外のデアボリカ

火炎王（かえんおう）: ロードデアボリカの一人、炎のデアボリカ。月姫と桜姫を従え、事あるごとにアズライトにちょっかいを出してくる。熱さと冷静さを兼ね備えたおっさん。必殺技は「火球」。
ファトラ: ロードデアボリカの一人、雲のデアボリカ。ロードデアボリカ達のまとめ役となっており、5人の中では唯一普段の姿が女性形。必殺技は「結晶（石化）」。
彭祖（ほうそ）: ロードデアボリカの一人、房中のデアボリカ。デアボリカの王であった時代がある。飄々とした性格で、始終性欲を発散させているためえろじじい扱いされている。必殺技は「享楽（通常の3倍の力）」。
ゴルドー: ロードデアボリカの一人、光のデアボリカ。5人の中では最も新米で、それ故憧れなどの純粋さをまだ持っている。必殺技は「煌刃（巨大な刃）」。

[編集] 凶

月姫（げっき）: 火炎王の凶。桜姫とは姉妹のように仲が良く、活発な性格。記憶を捨てたアズライトと火炎王の争いに巻き込まれて瀕死となった所、火炎王により凶となる。桜姫の双子の妹であり、火炎王を父と慕う。
桜姫（おうき）: アズライトの凶。月姫とは姉妹のように仲が良く、芯は強いがおとなしい性格。アズライトの凶でありながら、自分を捨てたアズライトに反抗的な行動をとり、普段は火炎王に付き従っている。記憶を捨てたアズライトと火炎王の争いに巻き込まれて瀕死となった所、アズライトにより凶となる。月姫の双子の姉。
刻風（こふう）: 彭祖の凶。資産家の娘であったが、両親の死後叔父に殺されかけ、瀕死の状態で放置されていたところを彭祖によって凶にされた。
八房（やつふさ）: ファトラの凶。凶になる前は刻風の飼い犬だったが、刻風と共に瀕死の状態で放置されていたところをファトラによって凶にされた。
ジュモルチエル: ゴルドーの凶。金髪縦ロールで、いつも裸身を晒している。

[編集] 用語

デアボリカ: 不老不死で、この世界の絶対支配階級種族。5人のロードデアボリカを頂点に、24デアボリカなどの中下級デアボリカと、ピラミッド型のヒエラルキーを形成している。絶対的な力を持っており、人間にとっては畏怖の対象そのもの。
凶（まがき）: デアボリカに噛まれた者達。元は人間や動物など様々で、凶になると戦闘力が大幅に上がり、不死ではないがそれに近い存在となる。人間が凶になるとケモノ耳となり、ぱんつをはかなくなる。凶にした際のデアボリカの気分次第で性質も変わり、基本的に凶化したデアボリカに絶対服従だが、戯れに凶化された者は野良になることもある。上級と下級の二種類に別れ、血を吸って作られたのが上級であり、爪を打ち込むという簡易な方法で作られたモノが下級である。下級のものは上級のものと比べ「知性が無い」「異形」等のまさに獣のごとき特徴がある。