FINAL FANTASY XI ~THE OUT OF ORDERS~
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『FINAL FANTASY XI ~THE OUT OF ORDERS~』は、MMORPG『ファイナルファンタジーXI』(以下、『FFXI』)を原作とした漫画作品である。作画はキム・ビョンジン、原作はキム・ソンジェ。 スクウェア・エニックス発行の青年漫画雑誌ヤングガンガンの創刊時(2004年12月3日)より看板作品と銘打たれて連載を開始したが、その後わずか3回で連載を中止した。
作者名からわかるように韓国人作家を起用しているのだが、韓国では『FFXI』の正式サービス自体が開始されておらず、本誌創刊前の告知の際にも執筆に当たって作者自身が「世界観を把握するのに奮闘中」という発言を残している。この発言と前告知で発表された主人公と見られるキャラクターの装備の組み合わせ(後述参照)を受け、「この作者は原作にほとんど触れていないのではないか」と連載前(YG創刊前)から危惧する声も上がっていた。
目次 |
[編集] 世界観の表現について
端役以外のメインキャラクター達は追加ディスクである「ジラートの幻影」以前のスタンダートジョブ、エキストラジョブにわかりやすく固有のアーティファクト姿で描かれており、比較的忠実なものとなっている。ただし表情を見せるためか、黒魔道士・狩人・端役以外の彼らほぼ全員が頭装備を身に付けていない。
各種族についても満遍なく描かれているが、メインキャラクターとしてセリフがあり、動いているのはほぼエルヴァーンだけで、ヒューム(一部例外有)・ミスラ・ガルカはほとんど出番がない。タルタルに至っては第1話では多種族と比べ動きも表情も簡素に描かれ、第2話ではその種族特有の「無邪気さ」というものを知性の感じさせない幼い子供として表現している。 種族ごとの出番の格差に関してはわずか3話のみということもあり、その後連載が続かなければ推測できるものではないが、オリジナリティとするには難がある明らかな表現の偏りや公式設定への不理解が見られる点が多い。
その他、スウィフトブレード→双竜脚→分解連携の流れを画として表す試みなど評価できる点はあるものの、「ヤグードハイプリーストをナイトが一撃で倒す」など、実際に『FFXI』をプレイしている者からすれば違和感を覚える部分は少なくない。
[編集] 休載~連載中止について
次回への引きを見せる形で第3話が掲載された後、本誌03号以降作者取材のため長期休載との告知がなされた。 その後、2005年の秋に連載再開するとの告知もあったのだが、結局は「作者都合による」という簡潔な理由を紙面に載せ、「連載中止のお知らせ」が報じられた。
わずか3話で連載中止した本作品であるが、「肝心の主人公は一度も登場することなく終わっている」。その姿が「アダマンホーバークに両手刀」という原作では行えない装備の組み合わせであったこともあり、どのジョブにするつもりなのかとその登場が待ち望まれていたが、連載が中断したことにより、主人公の登場は叶わなくなった。
掲載誌がスクウェア・エニックス発行であり、同社の看板作品の漫画化であったにも関わらず起こったこのわずか3話での破綻であるが、これに到った詳しい説明はなされていない。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: ファイナルファンタジーXI | 漫画作品 ふ | ヤングガンガン