Group Of Pictures
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Group Of Picturesとは、動画をデジタル記録する際に用いられる圧縮コーデックにおいて、最小単位である一コマ(フレーム)を効率的に管理するために必要なコマデータのまとまり。
[編集] 概要
テレビ放送の場合、30コマ/秒(正確には29.97コマ/秒)であるが、それを日本国内でのMPEG-2を用いたDVD録画機で録画する場合は、15コマ/0.5秒を一つのまとまりとして管理している。この固まりをGOP(Group Of Pictures)と呼ぶ。
GOPとして管理する事で、再生時の早送りや巻き戻しの技術を容易にしたり、圧縮による映像の劣化を極少に押さえ込んでいる。またGOP単位の映像編集では、再エンコードが不要となるなどのメリットもある。
GOPを構成するフレームには、Iフレーム、Pフレーム、Bフレームの3種類があり、1つのGOPは、1つ以上のIフレームと複数のPフレームとBフレームで構成されていて、PフレームやBフレームは、Iフレームなしには画像の表示が不可能となっている。(詳細についてはMPEG-1或いはMPEG-2の項目を参照の事)
一般論としては日本国内での映像機器で用いられる場合は、1GOPは1~18フレームで構成されているが、DVDレコーダーなどの一般的な民生用録画再生機では殆んどの場合1GOP=15フレームとして扱われる。頻繁な編集が行われる放送用ビデオ機器では再エンコードによる画像劣化を避けるために、1GOP=1フレームの規格が採用されている。これをイントラフレーム方式などと称する。
[編集] 関連する規格
[編集] 関連項目
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