Perfect Dark
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
|
---|---|
![]() 動作中の様子 |
|
開発元: | 会長 |
最新版: | version 0.860 / 2007年4月4日 |
対応OS: | Windows2000/XP |
種別: | ファイル共有ソフト |
ライセンス: | フリーウェア (商用・改変・解析 を禁止) |
公式サイト: | 特に無し |
perfect darkはWindowsで動作するファイル共有ソフトである。 会長と名乗る匿名の作者によって開発中であり、最終的にはWinnyやShareの後継となりうるものを目指している。 現在、公開テスト中である。
目次 |
[編集] 公開テストについて
現在、perfect darkは開発中でテスト段階のものであるので、利用者のつもりではなく、テストに参加するつもりで運用することが求められる。 また、報告・議論を行う時は開発に有用な形にするよう努めることが求められる。 テストへの参加は当然のことながら任意であり、自分に合わない場合は無理に参加する必要はなく、改良を待って参加することもできる。
WinnyやShareと比べて、回線速度やHDD容量等の要求スペックが高くなっており、不足する場合は増強することが求められる。
[編集] 概要
基本的な利用法はWinnyやShareとあまり変らない。 一方で、アップロード用フォルダの概念が無いこと、評価機能を備えること、Winnyの無視リストやShareのフィルタに相当するメニューは持たずツリー検索機能で代用すること、条件に合うものを次々と見つけ次第ダウンロードする地引機能が無い等の違いがある。 地引が無い代わりに、一度検索欄にキーワードを入力しておけば自動的に更新されファイル情報が蓄積される仕様となっている。 なお、要求するネットワーク帯域とHDDの容量が増加している。
検索機能についてツリー検索と呼ばれる概念を導入しており、検索と同時に柔軟な絞り込みを行うことができる。 この柔軟性に加え否定条件も備えるためフィルタの機能も兼ねることができる。
ネットワークの設計はファイル共有以外の機能も見越して行われており、実験的にフローと呼ばれる簡易掲示板機能が実装されている。
[編集] 分散キーワードテーブル
perfect darkは分散ハッシュテーブルを部分一致検索に対応できるように変形した分散キーワードテーブルを実装している。 これによりノードのクラスタ構築を行わなくても充分に効率的な検索が実現すること期待される。
ノードのクラスタ構築は効率を増すが、しかし、各ノードが同時期に検索できるファイルを絞りこんでしまう欠点がある。 そのため、perfect darkでは分散キーワードテーブルによる効率向上を前提として、ノードのクラスタ構築は採用していない。
各ノードは利用者の操作と関係なくbrain keywordと呼ぶキーワードを一つランダムに決め、brain keywordと関連のあるファイルを重点的に集めるようにする。 これにより、perfect darkネットワークの各ノードは分担してファイル情報を持つようになるため、ネットワーク全体で扱えるファイル情報の数が大幅に増える。 ファイルを検索する時は、検索したいファイルと関連のあるbrain keywordを持つノードに重点的に問い合わせる。 この時、求めているファイル情報を持っている可能性の高いノードはbrain keywordを参考に絞りこめるため、無駄な問い合わせを減らすことができネットワークへの負担を減らすことができる。
[編集] 開発と現状
現在、一般に公開してテストを行っている。 現時点でも必要な機能は一通り実装されているが、参加者が少ないためかファイル流通能力の点ではまだ実用に耐えない。 参加者の数は現在およそ1200ノードで、流通ファイル数はおよそ13000ファイルと見られている。 但し重複・ダミー・捏造ファイルもこの数に含まれている。
作者はハンドルネーム会長を名乗っているが2ちゃんねる等ウェブでは発言していない。 クラックを警戒しているためか、WinnyとShareとは異なり技術的な仕様はほとんど公開していない。
[編集] 関連項目
- ファイル共有ソフト
- Winny
- Share
- ダウンロードソフト板
- 池田大作 - perfect darkの名称候補の一つであった。