Time to live
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time to live(TTL)とは「生存期間」の意味で主にIPパケットのルーティングとDNSにおける概念。
[編集] IP
IPルーティングにおける TTL は IPヘッダに記載された整数値で、この数値はパケットが1つのルーターを通過する毎に1が減算され、0になった場合パケットが廃棄される。IPv4のヘッダでは9バイト(オクテット)目からの8ビットのデータである。すなわち 0 ~ 255 までの整数値を設定することが出来る。
Time To Liveを利用することで、パケットがネットワーク上を無限ループすることを防げる。
[編集] DNS
DNS における TTL はネームサーバによってキャッシュが保持される期間のことを表す。単位は秒で TTL = 3600 なら一時間を意味する。このデータは大きな値を取ると古いデータがキャッシュ上に長い間残るためドメインデータの変更が行われたとき、その対応が遅れる。しかし逆に TTL を小さな値にすると、更新が頻繁に行われるためその際に偽装データが紛れ込む可能性が高くなるといった欠点がある。