Tiny BASIC
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Tiny BASIC(タイニーベーシック)とは、8ビットCPUを使用したパーソナルコンピュータ用に仕様を簡略化したBASIC処理系のサブセットの総称。プログラムサイズがコンパクトなため、小規模なメモリしかなくても自走できる。
Palo Alto Tiny BASICが有名。ソースコードが公開されていた。バイナリコードの大きさは2Kバイト程度。そのため、プログラム言語が内蔵されていなかった初期(1970年代後半)のパーソナルコンピュータのユーザの間で、自分のシステムに実装することが流行した。 この流行はBASICをROMで内蔵するパーソナルコンピュータが発売されるようになってから下火になっていった。
以下のような制限がある。
- 単純変数はA~Zの26個のみ。
- 配列は@のみ。
- データ型は2バイト整数演算のみサポート
- グラフィック機能はサポートせず、テキスト入出力だけを行なう。
- スクリーンエディット機能はない。
なおMicrosoft Windows用のフリーウェアやマイコン(H8)用にある、同名のBASICとは別物である。