YAMAHA Pシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
YAMAHA Pシリーズ(ヤマハ・ピー・シリーズ)はヤマハの電子ピアノの型番・商品名。
[編集] 概要
PCM音源を採用し、ピアノサウンドに特化している。内蔵スピーカーには定評があり、その振動が弾いていて心地よいという意見が多く見られる。同じPシリーズと言いながら、P-150とP-200の間に一種の断絶があり、P-150までの機種の最高機種はP-500だが、現在の最高機種はP-250となっている。
[編集] シリーズのモデル
- P-100
- 88鍵AE鍵盤。AWM音源、最大同時発音数32音、音色数10、波形メモリ48Mbits、エフェクト、リバーブ×3、モジュレーション×3、3バンドイコライザー搭載。同時に2つの音色を鳴らせるデュアル機能、鍵盤の高音部と低音部で別々の音色で演奏可能なスプリット機能を持つ。アンプ出力20Wのステレオスピーカー搭載。
- P-500
- 88鍵AE鍵盤。AWM音源、最大同時発音数32音、音色数11。リバーブ×16、モジュレーション×10、その他エフェクト×12。ボイスを含め、エフェクト、MIDI設定などのセッティング一式をまとめたパフォーマンスを32種類内蔵。そのパフォーマンスを順番に並べたチェーンを16種類内蔵。ピアノの共鳴弦を再現するサウンドボード、スペシャルリバーブ搭載。バランス型XLR端子、専用スタンドもついている。スピーカーは内蔵していない。750,000円(税抜)という価格設定で最高級モデルとして発売された。
- P-300
- 1994年発売。P-500の機能をP-100の筐体に詰め込んだ機種。88鍵AE鍵盤。AWM音源、最大同時発音数32音、音色数11。リバーブ×16、モジュレーション×10、その他エフェクト×12。パフォーマンス×32。チェーン×16。サウンドボード、スペシャルリバーブ搭載。アンプ出力20Wのステレオスピーカー搭載。定価350,000(税抜)とP-500の性能をそのままに半額にしたコストパフォーマンスの高い機種。
- P-200
- 1998年発売。88鍵グレードハンマー鍵盤。最大同時発音数 64音 音色数12、エフェクト 3バンドグラフィックEQ、リバーブ×3、モジュレーション×3 アンプ出力30Wのステレオスピーカー搭載
- P-250
- 2002年発売。88鍵グレードハンマー鍵盤。3段階ダイナミックステレオサンプリングされたAWM音源。最大同時発音数 128音 手弾き用45音色+XG対応音色480ノーマルボイス+12ドラムキット エフェクト リバーブ×5、コーラス×3、インサーション×13(3系統)、5バンドマスターEQ XG対応音色用エフェクト リバーブ×18、コーラス×19、バリエーション×123 16トラックシーケンサー内蔵 最大記憶発音数 約150,000音 録音方式 リアルタイム入力 アンプ出力30Wのステレオスピーカー 2005年現在、現行機種。
- P50-m
- 1996年発売。1Uハーフラックサイズのピアノ専用音源モジュール。最大同時発音数32音 プリセット28音色 エフェクト リバーブ、コーラス、3バンドグラフィックイコライザー。VL70-m同様、P50-m担当するピアノパートをXG音源で鳴らさないXG音源拡張機能を持ち、DTMでも使用可能。TX1Pの後継機種ともいえる。