あおぞら銀行
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あおぞら銀行のデータ | |
英名 | Aozora Bank, Ltd. |
統一金融機関コード | 0398 |
SWIFTコード | NCBTJPJT |
社長 | 水上博和(みずかみ ひろかず) |
店舗数 | 19店 (2006年11月20日現在) |
設立日 | 1957年4月 (日本不動産銀行) |
本店 | |
所在地 | 〒102-8660 |
東京都千代田区九段南一丁目3番1号 | |
電話番号 | 0120-250-399 (あおぞらホームコール) |
外部リンク | 公式サイト |
株式会社あおぞら銀行(あおぞらぎんこう、Aozora Bank, Ltd.)は、東京都千代田区に本拠(旧・太陽神戸銀行東京営業部→旧・太陽神戸三井銀行本店→旧・さくら銀行本店→三井住友銀行旧・九段営業部の場所)を構える普通銀行である。2006年4月1日に普通銀行に転換するまでは、最後まで残った長期信用銀行だった。
目次 |
[編集] 特徴
債券総合口座通帳については、印紙税が申告納付ではないため、1年置きに400円の収入印紙を通帳見開きに貼り付けしてもらわなければいけない。通帳の記入欄に余白がある場合にも、印紙が貼り付け可能な6枚目の期限が来た場合には通帳は繰越となる。
なお、普通銀行転換後もATMでの債券購入が可能である(みずほ銀行は2002年の再編と同時に取り止め、新生銀行は普通銀行転換前に取りやめている)。
[編集] 通帳の記入について
他店窓口・ATM利用時の支店コードや他行利用時の統一金融機関コード等は一切記述されない。摘要欄に「ゲンキン」と記述されるのみである(これは郵貯ATMでの入出金も同様)。
振込は、摘要欄に「フリコミ」、お支払金額の欄に「(振込人名義の氏名)」が表示される。
ちなみに、ワリシンやリッシンワイド、あおぞらスーパーなどの債券の利息は、摘要欄の「フリカエ」と金額のみ表示となる。
[編集] 利息付与時期
普通預金の利息は、2月・8月の第2土曜日の翌営業日付で付与される。
[編集] ATM関連
[編集] ATM納入会社
普通紙明細票を用いるオムロン・HX-ATMが使用され、2千円札対応改修は行われていない。
[編集] ATMの利用と手数料関連
LONGSのネットワークに組み込まれているため、他行で使えるのは、都市銀行(みずほコーポレート銀行のぞく)、信託銀行(三菱UFJ、みずほ、中央三井、住友)、新生銀行および商工組合中央金庫となっている。それとは、別途郵貯ATMとの提携がある。
窓口は一部を除き17時まで営業しているが(ただし、15時以降は基本的に相談業務のみ)、ATMでの記帳は15時までしかできないので注意が必要である。また、ATMでの債券購入は可能だが、定期預金の預入はできないので併せて注意が必要。
なお、土日営業や平日18時過ぎにも営業している支店内ATMが一部であるが、それらは時間外手数料が徴収されるにもかかわらず、郵貯ATMを利用した場合は、利用時間にかかわらず、時間外手数料が一切徴収されない。また、かつては自社他支店ATMを利用した際には、時間内であっても手数料を徴収していた時期があったが、反発が強かったため取りやめている。
[編集] 来歴
[編集] 日本債券信用銀行として
- 日本債券信用銀行の項を参照
[編集] あおぞら銀行として
- 1998年12月、金融庁検査で実質2700億円の債務超過が認定され、一時国有化された日本債券信用銀行が、2000年 ソフトバンク、オリックス、東京海上火災保険(現・東京海上日動火災保険)などから成る投資グループに売却され、翌年2001年には現社名の「あおぞら銀行」に変更した。
- なお、売却直後の2000年9月 次期社長にも内定していた本間忠世頭取(元日銀理事)が不可解な自殺を遂げている。
- 再民営化以来、あおぞら銀行の筆頭株主であったソフトバンクは、当初グループ内の投資会社ソフトバンク・インベストメント(現・SBIホールディングス)と提携し、あおぞら銀行をインターネット関連事業に対する投資銀行化を図った。しかし、同グループの機関銀行化を恐れた金融庁の反対により頓挫、ソフトバンクは通信事業に資源集中を図る方針を示した事もあり、2003年9月5日、保有する同行の全株式をアメリカの投資ファンド・サーベラスグループに売却した。
- 2005年3月22日、2万6400人の情報紛失をしたことが分かった。
- 2006年(平成18)4月1日付けで普通銀行に転換した。2004年4月の新生銀行(旧日本長期信用銀行)に続くもので、これにより長期信用銀行法に基づく銀行は消滅した。ただ、ヤフーとあおぞら信託銀行で構築予定のインターネット専業銀行に関連づけた事業を行う方向にシフトする見通しだったが、2006年2月23日付で提携解消を発表したため、今後の動きは流動的になっている。
- 2006年11月20日、日本債券信用銀行時代から通算して15年ぶりの新店舗として、日本橋支店を開設。ただし、普銀転換後に開設された支店であることから、金融債発行の特例が適用されないため、債券の購入は同支店ではできない。
[編集] 沿革
- 1957年 長期信用銀行法に基づき日本不動産銀行として設立(資本金10億円)
- 1957年 利付債券(リツフドー)の発行開始
- 1958年 割引債券(ワリフドー)の発行開始
- 1964年 外国為替公認銀行として外国為替業務開始
- 1964年 東京証券取引所へ株式上場
- 1970年 大阪証券取引所へ株式上場
- 1977年 行名を日本債券信用銀行に変更
- 1981年 リッシンワイドの発行開始
- 1983年 国債等公共債窓口販売業務開始
- 1984年 国債等公共債ディーリング業務開始
- 1985年 債券総合口座取扱開始
- 1991年 日債銀プライベートエクイティ(現あおぞらインベストメント)株式会社設立
- 1994年 国内業態別子会社として、日債銀信託銀行(現あおぞら信託銀行)株式会社設立
- 1997年 経営再建策を発表
- 1998年 証券投資信託の窓口販売業務を開始
- 1998年 「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」に基づく特別公的管理開始に伴い、東京証券取引所、大阪証券取引所への株式上場廃止
- 1999年 日債銀債権回収(現あおぞら債権回収)株式会社設立
- 2000年 ソフトバンク株式会社、オリックス株式会社、東京海上火災保険株式会社(現・東京海上日動火災保険株式会社)、およびその他の内外金融機関に対し、預金保険機構が当行株式を譲渡し、特別公的管理終了
- 2000年 テレフォンバンキング業務開始
- 2001年 行名をあおぞら銀行に変更
- 2001年 テレフォンバンキング専用預金「あおぞらダイレクト」取扱開始
- 2001年 株式会社あおぞらカード(現・楽天クレジット)をオリックス株式会社、オリックス・クレジット株式会社と共同で設立
- 2002年 新キャラクター「ゾウのアオ・ゾーラ」発表
- 2002年 個人年金保険の窓口販売業務開始
- 2003年 ローン担保証券(CLO)発行
- 2003年 本店移転
- 2003年 経営戦略「トリニティ・プラン」発表
- 2003年 普通株式について証券取引法による公開買付が実施され、主要株主であったソフトバンク株式会社は同社保有のすべての普通株式を、サーベラス エヌシービー アクイジション エルピー ジェネラル・パートナー サーベラス・アオゾラ ジーピー・エルエルシーに委譲
- 2006年 4月1日付けで普通銀行に転換
- 2006年 11月14日付けで東京証券取引所第一部に上場(8304)
[編集] その他
あおぞら銀行は、マンガ「監査役野崎修平」、「頭取野崎修平」で主人公の野崎が勤務する銀行の名前。実在のあおぞら銀行よりもマンガの方が先である。