しろうるり
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しろうるり(しろうるり)は『徒然草』第60段に登場する実在が証明できていない人物、および事物。
[編集] 解説
- しろうるりは「徒然草」第60段に登場する仁和寺真乗院の盛親僧都がある法師につけた仇名として登場する。僧都自身、しろうるりについては、「さる物を我も知らず。若しあらましかば、この僧の顔に似てん」(そのような物を私も知らない。もしあるとすれば、この法師の顔に似ているだろう)とだけ言及している。作品中には、この他にしろうるりについて触れられた箇所はなく、そのため詳細は知られていないし、僧都の創作の可能性もある。
- 転じて作品中に登場した事物で詳しい言及を全くなされていないものを「しろうるり」と呼ぶことがある。マクガフィンに近い使われ方をする。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 徒然草第六十段(原文および口語訳)
- 徒然草第60段口語訳