びっくり熱血新記録
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ジャンル | アクション |
対応機種 | ファミコン ゲームボーイ |
開発元 | テクノスジャパン |
発売元 | テクノスジャパン |
人数 | 1~4 |
メディア | Mbitカセット |
発売日 | (FC)1992年6月26日 (GB)1993年7月16日 |
びっくり熱血新記録( - ねっけつしんきろく)は、テクノスジャパンより1992年6月26日に発売されたファミリーコンピュータ専用ソフトである。1993年7月16日にゲームボーイ版が発売された。
目次 |
[編集] 概要
ファミコン版のフルタイトルは「びっくり熱血新記録!はるかなる金メダル」ではあるが、競技中、いろいろなところで金メダルを見ることができ、金メダルなど全くはるかではないことに気付くであろうスポーツゲーム。ただし、これらのメダルはあくまで指標なので、実際は表彰台の金メダルをさしていると思われる。ストーリーは「ダウンタウン熱血行進曲」の続編。だが、競技ごとで操作方法がまったく異なる、同タイトルとはまったく別物のゲーム。
かつて放送されていた日本テレビ系列で讀賣テレビ放送制作の番組「びっくり日本新記録」はタイトルの元ネタであるとされる。また、年代や競技の内容からバルセロナ五輪にあわせた作品であると思われる。
[編集] ストーリー
前回の運動会でのとうどうの野望は、くにおの活躍によって失敗に終わった。だが、負けず嫌いのとうどうは、更なる計画を立て、くにおに再挑戦することを決心する。父である世界規模の企業「藤堂グループ」会長とうどう こうのすけ(藤堂晃之助)に泣き落として援助を依頼してまで実行に移したその計画こそが、今回のアスレチック大会であった。
[編集] 競技
- 400mハードル
- 400mのタータンコースに24基のハードルが設けられている。2選手がハードルをショルダーチャージなどで破壊、ジャンプ、スライディングで回避しつつ、また旋風脚やハードルの破片を利用した攻撃で相手選手を妨害しつつゴールを目指す。先にゴールインしたものが勝ちとなり、トーナメント形式で順位を決める。それまでダブルドラゴン兄弟のアイデンティティでもあった旋風脚、ごだいのアイデンティティであった棒術スペシャルがどの選手でも使えるという衝撃的な競技。いくら試合を制していようとも、ゴール直前で下手を踏むと負けとなる点が、良くもあり悪くもある。
- ハンマー投げゴルフ
- 820ヤードのバンカー、ラフ、ウォーターハザードを含むゴルフのコースをハンマー投げで何投でカップインできるかを競う競技。ただひたすらカップを目指す者と、ただひたすらメダルを目指す者の2種類に分かれる。
- 水泳バトルロイヤル(FC版のみ)
- プール内で、2選手が相手選手を溺れさせ合うという、ゲームだからこそ、それも熱血シリーズだからこそ可能な競技。キック、組み合いパンチ、馬乗り、水中へ引きずり込みなどで相手を溺れさせ、体力を奪う。体力が0になると負け。バトルロイヤルと銘打たれているが、バトルロイヤル形式ではなく、トーナメント形式で順位が決まる。プレイヤーのセンスが問われる競技である。大量のメダルを手に入れるチャンスでもある。柔道着姿があるなら水着姿も欲しかったところと思う人もいるらしい。
- カサ争奪高跳び込み(GB版のみ)
- 地上300m上空からプールもトランポリンもない地面に飛び降り、空中でパンチ、キック、旋風脚、延髄斬り、カサによる攻撃によって2選手が格闘し、唯一の命綱であるカサを奪い合うというある種の究極的な命がけ競技。カサは地上10m付近で自動的に開きパラシュートになる。その時点でカサを持っているか、それまでに相手選手を倒すかした選手の勝ち。勝者は大見得を切って退場し、敗者は地面にめりこんでしまう。トーナメント形式で順位が決まる。空中における対戦格闘というシチュエーションは斬新である。
- ビル越え棒幅跳び
- ビル群のビル屋上に設けられたコースを、いくつのビルを飛び越えれるかを競う競技。ビル間は走り幅跳びや、棒を使った幅跳び、ロープを一輪車で渡ったりなどして越える。通常3回まで失敗が許され、それまではトランポリンでビル屋上に戻されるが、許容回数を超えた失敗を犯すと地上に転落するものと思われる。勝敗は突破したエリア(ビルの屋上)の数で決まり、同数の場合は高いジャンプを記録した方が勝ちとなる。
- はちゃめちゃ柔道
- 打撃技や組み合いで相手の気力を減らし、大技を決め、相手の体力を奪う競技。体力、気力ともに0になると負けで、トーナメント形式で順位が決まる。柔道と銘打たれているが、打撃技、プロレス技、喧嘩技など、どんな技でも許される。
[編集] 出場チーム
[編集] 熱血高校チーム
キャプテンのくにおのワンマンチーム。その他の選手はやや力不足。
- くにお
- 各種能力がトップクラスでどんな競技でも最高の成績を残せる選手。柔道技の「火のたますぱいく」は、日本人チームでは彼のみが使える究極の大技。
- すがた
- くにおが深手を負ったとき、どんな競技でも使える万能選手。
- もりもと
- 器用貧乏で、どの競技にも使いづらい。
- ななせ
- すがたと同じく、くにおの控えとして使える。
- いちじょう
- すばやさは高く、ちから!!もそこそこだが、タフネス系が最低レベルで、どの競技でも死と隣り合わせの選手。
[編集] 花園高校チーム
キャプテンのりきを筆頭に、格闘競技向きのちから!!、タフネスのあるチーム。400mハードルが最大の課題。
- りき
- すばやさは他のキャプテンクラスの選手に劣るが、水泳バトルロイヤルや、はちゃめちゃ柔道ではくにおに並ぶ、活躍を見せる。
- さおとめ
- 花園チームの中ではすばやさがあり、りきの苦手種目を補う役を受け持つ。
- よしの
- 花園チームでは異色の、走りに特化した選手。
- しみず
- 各種能力が低く、非常に使いづらい選手。
- わしお
- ちから!!、たいりょくがそこそこあって、りきが深手を負った際に格闘競技に出場する。
[編集] 冷峰学園チーム
チームの平均能力は日本人チームでは最強だが、キャプテンクラスの選手が、どうも他のチームのそれより格下。
- りゅういち
- どの競技にもかなり強いが、今回だけ龍尾嵐風脚、爆魔龍神脚が使えないため(というより400mハードルで全選手が使っているため)、くにお、りき、ごうだ、ごだい、オクラホマチームに比べ格下である。
- りゅうじ
- 兄りゅういちに同じく実力はかなりだが、今回だけ龍尾嵐風脚、天殺龍神拳の使えない彼も他のチームのキャプテンクラスの選手に比べ、引けを取る。
- もちづき
- ジョニーに匹敵する最速のスピードを誇るが、タフネス系が弱く、400mハードルでは不覚を取ることもある。
- はやさか
- もちづきを少々マイナーチェンジさせたようなキャラ。チームでは地味な選手だが、弱くはない。
- こばやし
- ダブルドラゴン兄弟に引けを取らないキャラ。でも彼らと同じく、彼の特徴でもあるマッハチョップが使えないため平凡。
[編集] 各校連合チーム
得意競技のわかりやすいチーム。ややもすれば、ごうだ、ごだいのツーマンチーム。
- ごうだ
- 各種能力が高く、特にしゅびりょくが最強。どんな競技にも使える。
- ごだい
- 各種能力が高く、特にちから!!が最強。どんな競技にも使える。
- くまだ
- 世界一を目指す柔道家だけあって柔道技は非常に充実している。しかし、すばやさ、守備力が低く、はちゃめちゃ柔道はいかに攻めに回れるかで大きく変わる。
- にしむら
- HP、ちから!!は結構あるが、すばやさ、守備力がワーストレベルで、どの競技にも使いにくい。
- はやみ
- 最弱キャラ。彼のことだから何か隠れた能力でもあるんだろうと思われたが、結局何もなかった。
[編集] オクラホマハイスクールチーム
最強クラスの選手をそろえた最強チーム。FC版ではプレイヤーが使うことはできない。
- ジョニー
- もちづきをメジャーチェンジしたような、最速キャプテン。GB版ではタフネス系が強化されている。
- ラファエル・
- ちから!!やタフネス系が最強の格闘競技向けの最強キャラ。
- スティーブ
- ラファエルを平均化したジミーを更に平均化したようなキャラ。他のオクラホマの選手の能力の総和を4で割ったようなキャラ。
- アレックス
- すばやさ、守備力がかなりある、スピード競技に強いキャラ。
- ジミー
- ラファエルの能力を若干平均化したようなキャラ。ダブルドラゴン兄弟や「ダブルドラゴン」のジミー・リーとの関係は不明。
[編集] バグ技
FC版の始めのあらすじの藤堂が親父に泣きつく場面で部屋を突き破った瞬間にスタートボタンを押すとなぜかフリーズして一切動かなくなる。