みずほインターナショナルキャッシュカード
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みずほインターナショナルキャッシュカードは、みずほ銀行が発行する国際キャッシュカードで、海外のPLUSまたはCirrus(種類による)と提携しているCD機等で引き出しできるものである。
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[編集] 概要
旧富士銀行の提供商品であった「インターナショナルキャッシュカード」を引き継いでいる。因みに旧第一勧業銀行の国際キャッシュカードであった「ハートのトラベラーズマネーカード」は、別商品の「専用普通預金型」サービスとして引き続き提供されていたが、2006年11月10日をもって新規受付停止となった(従来からの利用者は引き続き利用可能参考リンク)。
現在発行されているのは、
- 普通預金・貯蓄預金一体型のダブルストライプカード(ネットワークはCirrus)(旧富士銀行が発行していたタイプ)
- 貯蓄預金単体のICキャッシュカード(ネットワークはCirrus)(ただし、大学生協ICキャッシュカードや金融債総合口座取引証利用者など、ダブルストライプが発行できない場合などの特例として発行される)
の2種類が存在する(以下、特記事項がない限り「ダブルストライプ」は、「貯蓄預金単体タイプ」も包括する)。
また、原則1支店1枚の発行(店舗統合などによる廃止支店とその統合先支店の両方で発行していた場合は、複数の所持は可能)だが、複数の支店での発行は可能である。
[編集] 手数料
発行手数料は1050円(みずほマイレージクラブのマイルと引き替えに無料発行も可能)であり、残高照会が無料(ダブルストライプタイプ)、105円(専用普通預金型)となっている。
[編集] 引き出し時の為替レート・手数料
為替レートはPLUSはVISAInternationalが、CirrusはMasterCardInternationalのものに準ずる。このレートは公表されず、引き出し日の3日目以降にみずほ銀行へ問い合わせ可能。
これまでの適用レート過去3ヶ月分は問い合わせ可能である。
[編集] ダブルストライプ型
引出外貨額にシーラス接続手数料1.0%を加え、MasterCardの所定レートで米ドルに換算し、[公示仲値+4円]で円換算した金額が引き出される
[編集] 専用普通預金型
引出外貨額×{VISA International所定のレート×103.1%}で円換算された金額が瞬時に引き落とされる
[編集] 2種類のカードの発行開始までのプロセス
従来富士銀行支店のみで発行していたダブルストライプは、2003年3月10日から旧第一勧業銀行店でも発行可能になった。同年の7月31日までは、従来の専用普通預金型も無料で発行できるキャンペーンを全店で行っていた(ちょうど、みずほFG上場などの再編の時期と重なったこともあったため)。
従来DKB支店のみで発行していた専用普通預金型は、旧富士支店のシステム統合に併せて発行開始になっており、2004年12月20日の完全統合後は、インターネット支店を除く全店(インターネット支店では、同一科目の口座を複数開設できないのが発行ができなかった理由。専用普通預金型発行のためには2つめの普通預金口座が必要となることから)で両方が発行が出来るようになっていたが、前述のように2006年11月10日より新規発行停止となっている。
[編集] 注意
[編集] 明細の印字
システム統合前の旧富士銀支店、および廃止店(ただし、旧第一勧業銀行店とシステム統合後の旧富士銀支店)のキャッシュカードをシステム統合後・店舗統合後に入出金の取引をATMで行うと、前者は合併後、後者は店舗統合後に変更になった統一金融機関コード・支店コードに書き換えられるが、インターナショナルキャッシュカードについては、セキュリティ上の理由から貯蓄預金部分の変更ができない(普通預金の部分は書き換えられる)ため、再発行が必要になる。単に使う分には支障はないが、エムタウンキャッシュカードのように、デザインにこだわりがある場合を除いては交換を要求している。もちろん無料で対応する。その際、再発行後のカードの裏面のローマ字印字の名前が間違うケースもあるので、再発行の書類を窓口担当とともによく確認する必要がある。
[編集] ICキャッシュカード機能
インターナショナル機能がついた場合は、ダブルストライプ・専用普通預金型にかかわらず問答無用にICチップが付かなくなるので注意が必要である。ただし、貯蓄タイプの単体の発行が認められた場合のみ、生体認証対応のICキャッシュカードが例外的に発行される場合がある。ただし、ICの利用は国内限定である。
ダブルストライプからICキャッシュカードに交換する場合は、貯蓄単体カードが発行されない限り、インターナショナル機能を取り下げなければならない。ただし、VISA/MasterCardに乗っ取った国際規格のICチップが存在すると云われ、技術的には国際対応のインターナショナルキャッシュカードが作成可能と言われている。これが世界的に普及するようになると、海外でも通用するICインターナショナルキャッシュカードが発行されるようになる可能性はある。
余談だが、三井住友銀行の「国際キャッシュカードサービス」では、ダブルストライプでもICキャッシュカードに対応したものもある(三菱東京UFJ銀行のオールワンICカード同様、IC部分は国内限定である)。
[編集] 普通預金・貯蓄預金のスイングサービス
ダブルストライプを発行した場合は、スイングサービス(総合口座普通預金から貯蓄預金に自動振り替えする順スイング、貯蓄預金から総合口座普通預金に自動振り替えする逆スイング)が利用できなくなるので注意されたい。
[編集] みずほマイレージクラブカードなどを申し込んだ場合のダブルストライプカードの扱い
みずほマイレージクラブカードなどのクレジット一体型カード、金融債総合口座取引証、大学生協ICキャッシュカードなど、貯蓄預金と一体型のキャッシュカードが通常でも発行できないケースから切り替える際、例外的に、貯蓄預金単独型のインターナショナルキャッシュカードが発行されるケースもある(この場合、生体認証対応のICカードに対応させることも可能だが、ICの利用については無論国内限定となる)。ただし、「ケースもある」のであって、このようなイレギュラーな形態は応じないケースが多いので発行希望の際には注意されたい。
みずほマイレージクラブカードの場合は、UCカード(クレディセゾン発行)提携のセレクトまたはゴールドの分離型を申し込めば問題ないが、その場合ICキャッシュカード機能が削がれることになると同時に年会費がかかる。ただ、セゾンカード提携は一体型のみなのでこのやり方は不可能である。みずほSuicaカードも一体型のみの発行のためやはり不可能である。
[編集] 引出限度額
1日あたり50万円を限度に、1万円単位で設定可能である(ただし、日本時間の2007年5月20日(専用普通預金型は5月21日)0:00より、引出限度額が最大20万円に引き下げられるので注意。ただし、このときから、海外での限度額が国内での限度枠とは別個に設定される参照リンク)。利用の際には、引出口座が貯蓄預金かどうか、専用普通預金型用の口座なのかの確認には十分注意しなければならない。
[編集] 関連項
他行の類似商品として次のものがある。