アダモステ
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アダモステとは、島崎俊郎がフジテレビの『オレたちひょうきん族』の中で扮したキャラクターである。初登場は1985年2月2日。1989年の同番組終了後も、バラエティ番組で時折島崎が扮していた。愛称は「アダモちゃん」。ネタを考案したのは、同じヒップアップのメンバーである川上泰生。
アダモステの原型はタケちゃんマンのコーナーで島崎が演じた、タヒチアンショー・ビンボーダンス(リンボーダンスのパロディー)で原住民に扮した日本人のマネー島崎。その演技中、島崎はアドリブで「ア~ダ~モ~ス~テ~!!……ペイ!!」と叫んだ。日本語で「あんたなんか知らないよ。ふん!」という意味らしく、そのフレーズがそのまま「アダモステ」というキャラクター名になってしまった。なお、「ペイ!!」は、島崎の父親の口癖とのこと。
その後、アダモステは「アダモちゃん」と呼ばれるようになり、「タケちゃんマン」の1シーンで、毎週ストーリーラインとはあまり関係のない役割で様々な職業などに扮して出演し、人気キャラクターとなる。他の出演者から「アダモちゃ~ん!」と呼びかけられると、アダモちゃんは「ハ~イ!!!」と大きな声で返事をした。
同番組の中盤以降も、三味線弾きの松村花子と一緒に浪曲師の仇申亭 北(あだもすてい ぺい)に扮し、人気を評した。
2005年、TBS系の「ズバリ言うわよ!」にアダモステの姿で出演した際、細木数子に「その芸風は古いのよ!」などと言われ、以降テレビの前でその姿が見られる機会はなくなっている。
[編集] 逸話
- アニメ『北斗の拳』で、断末魔の悲鳴に「アダモステ」のフレーズが使用されたことがある。
- 1999年から2000年頃、コギャルによるガングロブームが勃発して、その化粧がアダモステそっくりだったため、コギャルの教祖となった。しかし、ブームも長続きせずすぐ下火となってしまった。
- 2000年にアダモステがメインボーカルを務めるユニット「アダモす」を結成。CD『アダモ de ガングロ』、『みんな★がんばれ!/一筋』を発売した。
- アーチェリーでアテネオリンピック銀メダリストの山本博が、学生時代にアルバイトをしていた頃、現在と同様顔が黒くアダモステそっくりだったため、そのバイト先で本人曰く「アダモちゃん」と呼ばれていた。