北斗の拳
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『北斗の拳』(ほくとのけん)は、原作・武論尊、作画・原哲夫による少年漫画。およびそれを原作・題材としたテレビアニメ(1984年)・ゲームを指す。
目次 |
[編集] 概要
北斗七星に象徴される伝説の暗殺拳"北斗神拳"の伝承者、ケンシロウの生き様を描くハードボイルドアクション。舞台は199X年の最終戦争後の地球。核戦争によって文明と人々の秩序が失われ、残された資源(主に水と食料)をめぐって争いが繰り返されるという、暴力が支配する世界である。
主人公の使う北斗神拳により人間の頭や胴体が破裂するショッキングな描写、「ひでぶ」 「あべし」「たわば」「あぷぱ」などといった異様な断末魔の悲鳴、大時代的ともいえる宿命的な物語、「お前はもう死んでいる」「わが生涯に一片の悔いなし」などの数々の名台詞から一大ブームを巻き起こし、日本中でまねをする子供が見られた。「秘孔を突く」という言葉もよく使われた。ただ「お前はもう死んでいる」は本作では数回しか言っておらず、アニメで多用していたため、流行した。
単行本は1984年から1989年にかけてジャンプコミックス全27巻が発売されたほか、愛蔵版、文庫版(それぞれ全15巻)が刊行され、2006年には小学館より完全版全14巻が刊行された。
また、2002年よりフルカラー化したマスターエディションがコアミックスより発売されたが、刊行は4巻までで頓挫している。
[編集] 少年ジャンプでの連載の経緯
『北斗の拳』の原型となる読み切り版『北斗の拳』が発表されたのは、「フレッシュジャンプ」1983年4月号であった。霞拳四郎という主人公が北斗神拳を使用して恋人ユキを殺した悪と闘うというもので、時代設定は現代である。これが、読者アンケート1位と好評を博したため、「週刊少年ジャンプ」での連載が検討されるが、慎重を期して再び「フレッシュジャンプ」1983年6月号に続編の読みきり『北斗の拳II』を掲載。これがまたも人気トップを獲得したため、「週刊少年ジャンプ」での連載が決定した。尚、この作品については、原哲夫のオリジナルで、武論尊は関わっていない。なお、この読みきり版『北斗の拳』は『鉄のドンキホーテ』という原哲夫の単行本巻末に収録されている。
「週刊少年ジャンプ」での連載は、1983年から1988年までに及び、時代設定は核戦争後となり、奪われた恋人を探す設定となった。週刊ペースで連載するには作画に専念したいと言う原哲夫の意向から、原作を『ドーベルマン刑事』以来ヒットに恵まれなかった武論尊が担当する分業形式になった。
連載開始間もない頃から大ヒット作品となり、落ち込み傾向にあった「週刊少年ジャンプ」を救う看板作品となった。ラブコメ路線で30万部差までに追撃していた「週刊少年サンデー」を突き放し、1984年末に「週刊少年ジャンプ」が400万部を達成。後の600万部体制の足がかりとなった。常に人気もトップで、武論尊と原哲夫ともに、この作品の印税収入で「北斗御殿」を建てたといわれる。
武論尊と原哲夫は後述するケンシロウとラオウとの闘いの決着をもって物語を完結させる意向であったが、当時の週刊少年ジャンプの方針(西村繁男編集長の業務命令)により連載は延長される。それ以降のストーリーは、矛盾が多く辻褄が合わないものと化し、カイオウ、ヒョウ、リュウの設定に至っては、それまでの物語を根本から覆してしまう程であった。
もっとも上記のような状況に陥った原因は、再三続いた編集部の連載延長処置によるもので、武論尊はラオウの死後、新展開の構想のため2ヶ月間は休載出来ると思っていたが、実際には翌週から開始せねばならず、極めて短期間の間に物語と設定作りを同時に行うことになって混乱状態に陥ったためか、連載終了後も「ラオウ編以降はあまり覚えていない」と発言している。
なお、本作の担当編集者の堀江信彦は本作の最終回に原哲夫や武論尊と同等の扱いで名前がクレジットされ、原哲夫らとは以後も良好な関係を続けている。
[編集] 終了後の展開
作品完結後も高い人気を持ち続け、ジャンプ連載作品にも様々なパロディが登場している。2001年になってから、週刊コミックバンチにおいて原哲夫により兄弟作『蒼天の拳』(武論尊は監修として参加)が連載されたが、これも『北斗の拳』及び作中に登場する必殺拳法「北斗神拳」の人気が絶大かつ衰えないものであったからに他ならない。
2003年北斗の拳をキャラクターにしたパチスロ機『北斗の拳』がパチスロメーカーサミーから発売され大人気となった。このパチスロ機は史上最高の60万台を超える出荷台数を記録している(2006年に後継機『北斗の拳SE』を発売)。2002年・2005年にはパチンコ機も登場しており、こちらはパチスロ機ほどの人気は得られなかったものの、羽デジタイプである北斗の拳STVは、数ある羽デジ機の中でもかなりの人気を博している。2005年6月29日、ガンホー・オンライン・エンターテイメントが北斗の拳の世界を題材としたオンラインRPGの開発を発表。サービス開始は2006年内としていたが、2007年第2四半期βテスト開始予定となった。また、アイテム課金制を予定している。[1]
[編集] 断末魔の叫び
ハートが遺した断末魔の叫びで、『北斗の拳』の代表的な悲鳴、「ひでぶ」の由来は、「ひで=痛て(ハートの「いてぇよお~!」という台詞)」+体の破裂する音「ぶ」の合成であると作者の原哲夫が文庫版『北斗の拳』最終巻で解説している。それまでは、手書きのネームの段階では「ひでえ」だったものが、原哲夫が悪筆のために写植の段階で「ひでぶ」と誤植されたという説が有力であり、武論尊自身も信じていたようだ。
アニメ版においては、千葉繁などの所謂「やられ役」要員の番組レギュラー出演者らにより、アフレコ現場で様々な断末魔演技が開発され続け、声優の言葉遊びの中から生じた叫び声もあるほどである。
- 例
- 「うわぁ! か、めぇ!(わかめ)」
- 「ひぃいい! ら、めぇ!(ひらめ)」
- 物語が進むにつれて
- 「にら」「れば」「いため」
- 「金が、無いほ~っ!」「おおお俺もだぁ~!」
- 「れ、冷静な人、なんちゃって~~!」
- 「がちょ~~~ん!」
- 「どすっ!」「けべっ!」
などと言った、とても断末魔とは言えない所までエスカレートする。
また、千葉が「ちぃ~ぶわぁ~!」と自らの名前の断末魔を叫ぼうと企んだが、敢え無くスタッフからNGを食らった。
しかし一方で、渡部猛が演じた牙大王の場合は先の千葉の例と同じく「うわぁ~、た~、べ~!」と断末魔を叫んでいたが、何故かこちらの方はOKが出たという逸話もある。
ちなみにケンシロウが北斗神拳を繰り出した時の決めセリフ「ほわたぁ~!」は、「終わった」をもじったものとアニメ版のケンシロウの声優、神谷明が各所で語っているのは有名である。
[編集] 本作のギャグ性
作品の一部がギャグとして捉えられることがあるが、これについて原哲夫は必然的に表現していると語り、また、原作者の武論尊もスプラッタ描写をカラッと表現するように求めたと語っている事から、偶然に笑いの要素を含んでいるのではない。アニメ版の芦田豊雄監督も、ほぼ同様の意図で制作していたと言う。
事実、悪党たちのあの手この手の悪事と、それに対するサディスティックなまでのケンシロウの制裁というパターンは「絶妙のボケとツッコミ」とも解釈出来る事が漫画評論家の夏目房之介によって指摘されている。
中でもアミバはその典型的なキャラクターとして一部のファンに熱狂的な支持を得る等、残虐さと情けなさを併せ持つ(2線級以下の)悪役の存在は、見方によっては今なお作品の独自性を際立たせている重要な要素とも言えよう。
[編集] 諸設定
[編集] 時代設定
有名な冒頭の「199X年、世界は核の炎に包まれた」というその199X年は1999年を意識して描かれたとのちに原哲夫は語っている。
2000年以後に登場したアーケードゲーム「パンチマニア」やパチスロ機「北斗の拳」では、199X年ではなく200X年とされている(「北斗の拳SE」では199X年に戻されている)。
また、「ボボボーボ・ボーボボ」の時代設定「300X年」は、この「199X年」のオマージュであることが読み取れる。
[編集] 世界設定
『北斗の拳』の世界は、全面核戦争が勃発した199X年から始まる。核戦争後の世界では、地上は荒土と化し、国家機構も崩壊している。また、電気をはじめ近代文明の所産の大半が失われているが、遺産としての拳銃や火炎放射器、バイクや車などは残っている。
核戦争を生き延びた人類は、各地で集落を築いて細々と暮らす人々と、そういった村々を襲撃する暴徒の両極端に分かれており、暴力がすべてを支配する世の中になっている。北斗神拳伝承者であるケンシロウは、そういった暴徒を必殺の拳で次々と葬っていき、ラオウやトキら他の伝承者、そしてレイ・シュウをはじめとする「強敵(とも)」と拳を交していく。
[編集] 地理
物語の開始時点での舞台は日本ということにされており、KINGが「関東地方を支配する暴力組織」であると解説されるほか、冒頭で聖徳太子の描かれた1万円札が登場したりする。ただし、その後は、地名や著名な建造物など日本を連想させる要素は登場していない。その他、後に登場した修羅の国は中国大陸(アジア大陸で中国が存在した陸地)にあるのではないかと思われるが、修羅の国に渡航した海を「唯一残された海」と呼んでいるため、仮に修羅の国が中国大陸にあるとすると、日本から中国大陸への海上航路になると考えられる東シナ海、黄海、日本海(いずれも付属海など太平洋の海域の一部)以外の海が全て干上がってしまったことになる。
[編集] 北斗神拳
北斗神拳は、一子相伝の暗殺拳であり、中国拳法(中国武術)の一派と言われている。中国拳法は「外功」(筋骨の鍛錬)を主とする「外家拳」と、体内の代謝機能のコントロールなどに重きをおく「内功」が主の「内家拳」に大別されるといわれる(実際はあまり意味のある区別ではない。)。これとは別に長江以北に伝わる拳と以南に伝わる拳で、北派と南派に区別する場合もある。一般的には中国北方の北派少林拳は蹴り技が豊富で、南派少林拳は手技が発達して蹴りが少ないといわれるが(「南拳北腿」と言われる。実際はその逆の特徴の拳も南北には豊富にある。)、これは北斗神拳と南斗聖拳の特徴の違いと似ており、参考にされたと思われる。
北斗神拳は、人間の中に眠っている潜在能力を全て活用すること、人間の体に数多く存在するといわれる"経絡秘孔"("秘孔")を突くことで、人体を内部から破壊することを基本とする一撃必殺の拳法である。これも中国拳法における、点穴と浸透勁をアレンジしたものと思われる。
巨漢が体のあちこちの"秘孔"を指で突かれただけで、筋肉の異常な収縮により自分の体をコントロールできなくなったり、体が内部から破壊されて破裂する描写が斬新であった(ただし、人間破裂のシーンは、映画『スキャナーズ』の影響とおもわれ、また『北斗の拳』以前にも、風忍『地上最強の男 竜』という先駆作がある)。
[編集] 身長
『北斗の拳』世界の人々は、子供を除き、老いも若きも男女共に平均身長がかなり高い。
女性では、170cm台~180cm台程と思われる者が、しばしば登場(例:ユリア、マミヤ、その他一般女性等)。男性では、180cm台~200cm台程と思われる者、さらに3m~7m程はあろうと思われる大男(主に悪党)等もザラに登場する。ヘタすれば、10m以上の者(例:デビル・リバース等)が登場する事もある。
その一方で、130cm台~140cm台程と思われる小男(主に悪党)が登場したりもする(例:ハブ、コマク、ダルカの部下、ウサ等)。
現実の成人男性ではありえないほど、大きな体格だったり、逆に小さな体格として描写される人物たちに関しては、作画担当の原哲夫は、R25(雑誌)のインタビューに置いて、人物の体格を見ただけでキャラクターの勢いとか印象がわかるように、単に体のサイズで誇張の度合いを調節しているだけであり、フィクションとはいえ身長5mや10mの人間が作中で生活しているような想定は特にしてない、と言う趣旨のコメントをしている。 なお、作中に登場する巨大な馬である黒王号も、作者はこの類の単なる誇張として大きく描いたと証言しているが、黒王号くらいの体躯の馬であれば、ペルシュロンなど重種の系統として現実に存在する(重種馬は、重作業や甲冑を身に着けた騎士の為の品種で、非常に体躯が大きく力が強いことで有名)。
[編集] 死兆星
死の運命を背負った者には、北斗七星の脇に「死兆星」が見えるようになるという設定がある。 なおこの星は実際にある星(アルコル)で、アマチュア天文学の方面では二重星の好例としてよく取り上げられる星である(北斗七星の項目を参照)。
人によって見えたり見えなかったりする(視力が悪いと一つの星にしか見えない)ため、「見えると死ぬ」「見えないと死ぬ」といった伝説が各地にあり、それを基にしたと思われる。
[編集] 影響を受けた作品
最終戦争後の世界の設定、登場人物のファッション、主人公ケンシロウの性格設定などは、映画『マッドマックス2』(1981年、オーストラリア)とその主人公マックス(メル・ギブソン)の多大な影響を受けていた。また、ケンシロウの容姿面では、初期においては松田優作とブルース・リーの影響が強く、ヌンチャクを操るシーンも何度かある。中期での足の長いシルエットはキャプテン翼、修羅編ではシルヴェスター・スタローン(映画『コブラ』の主人公「マリオン・コブレッティ」)の影響が感じられる。
特定の作品ではないが、原作者の武論尊の行なったカンボジア旅行で目撃した虐殺の後の荒廃した街の風景も本作の世界観に影響を与えたという。
人物の隆々とした筋肉の描写や過剰なほどの巨大化にはふくしま政美の聖マッスルが下地にあるとされる。
[編集] 後への影響
『北斗の拳』の大ヒットをうけて、以後のコミックやB級アクション映画等に本作の亜流が雨後の竹の子のように出現した。筋肉隆々の主人公が超人的な格闘能力で悪党をバッタバッタとなぎ倒し、その後ボスを苦戦しつつ倒し大団円になるという基本的筋書きが共通している場合が多い。
『北斗の拳』の世界観から転じた比喩的引用として、際立って治安が悪い場所という意味で、特定の都市や地域(1990年代後半のソマリアや南アフリカ共和国のヨハネスブルグ等)が「北斗の拳状態」と呼ばれることがしばしばある。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
核戦争が終結して暴力がすべてを支配する世界となった大地で、北斗神拳伝承者ケンシロウが暴徒を相手に拳をふるう。リンやバットを引き連れ、北斗神拳と表裏をなす南斗聖拳の使い手で、関東平野を支配するKINGことシン、牙一族、アミバ、カサンドラ獄長ウイグルらを倒していく。その中で、北斗神拳を共に修行した長兄ラオウや次兄トキ、それぞれの宿星を持つ南斗六聖拳の伝承者達が登場し、ケンシロウと激闘を繰り広げていく。
ケンシロウは北斗神拳伝承者の誇りとヒロイン・ユリアをかけて、世紀末覇者拳王を名乗る長兄ラオウと拳を交わす。互いに究極奥義を身につけ、北斗神拳の奥義がまったく武器にならない凄絶な闘いとなったが、一片の狂いもないケンシロウの無想の拳に対し、ラオウの闘気に乱れが生じ、そのスキをついた必殺の拳がラオウの胸につきささって決着した。
激闘の末、ケンシロウはラオウを破ったが、平安の時代は短く、世は「天帝」による圧政の時代になっていた。ケンシロウは再び立ち上がり、成長したリンやバットとともに、天帝による支配に立ち向かう。
天帝側の人物が使う拳法として、北斗南斗に匹敵する元斗皇拳が登場する。伝承者ファルコは、かつて、ラオウに互角の力量と認められながらも、村の安全のために自分の足一本を差し出して闘いを回避したほどの漢であった。ケンシロウは、元斗の拳士との闘いを経て、天帝の威光をかさに乱行を繰り広げる悪の元凶、総督ジャコウを倒す。ここからはあえて画風を変えて掲載されている。
リンは、ジャコウの息子らによって修羅の国に連れ去られた。ケンシロウは天帝の血を引くリンを追って単身修羅の国へと渡り、そこで新たな敵、修羅の存在を知る。修羅は手負いとはいえファルコを瀕死に追い込むほどの強さを誇った。
修羅の国とは何か? かの国で流れるラオウ伝説の正体は? ケンシロウと北斗神拳の来歴が明らかとなり、もう一つの北斗である北斗琉拳の伝承者達との死闘が繰り広げられる。ラオウの兄であり北斗琉拳最強の男カイオウを倒したケンシロウは、リンをバットに託して再び旅立っていく。
「ケンシロウは、一体誰を北斗神拳の後継者にするつもりなのか?」その答えとして、彼はラオウの子リュウを後継者に選んだ。ケンシロウとリュウの旅、そしてケンシロウとリンとバットの三角関係を描いたラブストーリーが展開される。
[編集] OVA「新・北斗の拳」
再会を誓いリュウと別れ、再び一人旅に身を投じたケンシロウは、いつも通り悪党に襲われている人々に出くわし、いつも通り悪党を撃退した。人々に聞くと、彼らは水流の上流にある巨大都市・ラストランドの攻撃を受けていたということが明らかになる。彼らと共にいた情報屋・トビの道案内で、ケンシロウは抵抗勢力の本拠である自由の村に辿り着いた。だが、ケンシロウらがその場を離れた隙に、自由の村はラストランドに壊滅させられ、トビと親しかった、北斗神拳に似た不思議な力を使う女医・サーラもさらわれてしまっていた。怒るケンシロウはラストランドに乗り込み、支配者サンガを討つ。ここまではいつも通りだったが、ラストランドに、謎の男・セイジが近づいていた……
なお、原作者サイドとしては第1部完結の段階で連載終了の意向であったが、人気が非常に高かった為に編集部の引き止めにより第2部以降を制作する事に至った事を連載終了後に語っている。この手のエピソードは週刊少年ジャンプ関係作品で多々聞かれる話であり、この作品はその代表的なケースとして語られることも少なくない。
テレビアニメ「世紀末救世主伝説 北斗の拳」は上記のラオウとの決着までを全4部に構成。同「世紀末救世主伝説 北斗の拳2」は上記天帝、修羅の国編を放送した。
[編集] 登場人物
北斗の拳の登場人物一覧を参照
[編集] 主な技
北斗の拳の技一覧を参照
[編集] テレビアニメ
1984年には、フジテレビで東映動画の製作により、テレビアニメ化も行われた。
- 1984年10月4日~1987年3月5日:「世紀末救世主伝説 北斗の拳」(タイトルに「世紀末救世主伝説」が付されたのは23話から。全109話)
- 1987年3月12日~1988年2月18日:「世紀末救世主伝説 北斗の拳2」(全43話)
- いずれも毎週木曜19:00~19:30(キー局のフジテレビおよび同時ネット局の場合)より放送。
このアニメ化にあたっては、原作の矛盾点などを修正したり、一部オリジナルストーリーも加わるなどの改変が行われている。アニメ化決定後から読者の中からも「原作の暴力・流血表現をどのように処理するか?」と不安に思う者も少なくなかったが、人体破裂や切断などの過激な暴力・流血描写に関してはシルエット演出で残虐性を抑え、悪党の放送上の台詞やケンシロウの悪党に対して攻撃的すぎる台詞回しも一部カットされたり別なものに変えられたりと、ゴールデンタイム帯でのテレビ放映への配慮も払われ、当時の編集長の西村繁男によると、残酷描写に関するクレームは編集部にはなく、アニメの方へも特になかったはずと証言している。同じく担当編集者の堀江信彦もほぼ同様に証言している。
制作したフジテレビでは再放送が行われていないが、東海地区では東海テレビや中京テレビで、関西地区では関西テレビやテレビ大阪で何度も再放送されている。そのため、ケンシロウ役の声優・神谷明は、関西地区でのイベントや講演で「北斗の拳」に関する話をする場合は、必ずと言ってよいほど「関西では何度も再放送されているんですよね」と発言している。また、当時裏番組で放送していた、テレビ朝日の「クイズタイムショック」を終了に追い込んだ。
ただ、ローカルセールス枠だったこともあり、東海テレビや、広島県のテレビ新広島など、一部系列局では放送開始が大幅に遅れ、別のローカルセールス枠である月曜19:00からの放送など、いわゆる遅れネットとなった。また、富山県ではフジテレビ系列の富山テレビではなく日本テレビ系列局の北日本放送で遅れ放送された。余談となるが、遅れネットされた系列局の多くは、関西テレビ制作の「さんまのまんま」やローカル番組を放送していた模様だ。
[編集] スタッフ
- 原作:武論尊、原哲夫(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
- 企画:岡正、中尾嘉伸(フジテレビ)
- 製作担当:菅原吉郎
- 脚本:上原正三、戸田博史、大橋志吉、土屋斗紀雄、花園由宇保、清水東
- シリーズディレクター:芦田豊雄
- 演出:芦田豊雄、石黒育、佐々木正光、梅澤淳稔、石田昌久、上村修、寒竹清隆、三谷章夫、又野弘道、才谷梅太郎、影山楙倫、政木伸一、板野一郎、勝間田具治、三谷章夫、越智一裕、明比正行、山寺昭夫、川端蓮司、渡辺美知子、渡部英雄、松浦錠平、福多潤、西沢信孝、有迫俊彦、大庭寿太郎
- キャラクターデザイン:須田正己
- 作画監督:須田正己、松本清、斉藤浩信、河合静男、福島喜晴、増田信博、金子寛俊、田辺義憲、青嶋克己、影山楙倫、和田卓也、板野一郎、山口泰弘、桜井美千代、越智一裕、直井正博、青井清年、上村栄司、高鉢誠、敷島博英、山崎展義、山田浩之、羽山淳一、木下ゆうき、工藤柾輝
- 美術デザイン:中村光毅(北斗の拳)→坂本信人(北斗の拳2)
- 美術:鈴木森繁、明石貞一、砂川千里、松本健治、大宮久江、市谷政夫、田中資幸、飯島由貴子、古宮陽子、西倉力、田中直哉、小林勝寿、金川文美、松元大、渡辺佳人
- 美術進行:杉本隆一→森英樹→田村晴夫、三和浩
- 特殊効果:中島正之、大橋清、田中孝夫、柴田睦子、浅田三男、山本公、磯野松子、浅沼清良
- 撮影:佐野禎史、玉川芳行、菅谷英夫、大野正明、佐藤隆郎、渡辺英俊、井上清行、原田和男
- 音楽:青木望
- 編集:花井正明、西山茂、清水慎治
- 録音:今関種吉
- 効果:伊藤道広
- 選曲:田中英行
- オーディオディレクター:福永莞爾
- プロデューサー:高見義雄
- ナレーション:銀河万丈→千葉繁
- 制作:フジテレビ、東映(東映動画、現東映アニメーション)
[編集] 主題歌
- 世紀末救世主伝説 北斗の拳
- OP1「愛をとりもどせ!!」(1話~82話)歌:クリスタルキング
- 作詞:中村公晴、作曲:山下三智夫、編曲:山下三智夫、飛沢宏元
- OP2「SILENT SURVIVOR」(83話~109話)歌:KODOMO BAND
- 作詞・作曲・編曲:うじきつよし
- ED1「ユリア・・・永遠に」(1話~82話)歌:クリスタルキング
- 作詞:野元英俊、田中昌之、作曲:今給黎博美、編曲:今給黎博美、飛沢宏元
- ED2「DRY YOUR TEARS」(83話~109話)歌:KODOMO BAND
- 作詞:KATZ&JICK、田中昌之、作曲・編曲:うじきつよし
- 世紀末救世主伝説 北斗の拳2
- OP「Tough Boy」歌:TOM★CAT
- 作詞・作曲TOM、編曲:うじきつよし
- ED「LOVE SONG」歌:TOM★CAT
- 作詞:TOM、作曲:高垣薫、編曲:Light House Project
- なお、「Tough Boy」のロングバージョンでは冒頭に放送禁止用語を思わせる歌詞があるが、テレビ放送では別の言葉に修正した。
[編集] 映画版、OVA版
[編集] (東映版)
[編集] 「世紀末救世主伝説 北斗の拳」
1986年(昭和61年)作品。監督/芦田豊雄。原作におけるケンシロウとラオウの最初の対決までを劇場用に再構成し、全編新作で制作された劇場用オリジナル長編。概ね原作の流れを追っているもののトキは登場せず、北斗の兄弟はケン、ラオウ、ジャギのみで南斗聖拳ではシン、レイのみである。その他一部のキャラクターは立場が変更されて登場している。クライマックスのケン対ラオウ戦は、両者が闘気弾を撃ち合い、街全体を爆撃で破壊してしまうなど(ドラゴンボールのような)暴走気味の激しい描写となっている。
本作最大の特徴は、やはり映画ならではの過激なスプラッタ描写である。テレビ版ではシルエットや透過光によって緩和されていた人体破裂の描写などが露骨に近い形で描かれており、血みどろ感覚が強い。
この作品の中に、青木純一郎がエキストラ声優として出演している。
リンについては、公開時に雑誌で展開していた天帝編に呼応するような設定(実は天帝の双子の妹だった)が暗に示されており、クライマックスではケンシロウはラオウに敗れ、まさにラオウがとどめを刺そうとする瞬間にリンが戦いを制止し、ラオウがリンの忠告を受け入れ、去るという展開で終了するなど、その存在の大きさを伺える演出がなされていた(「拳王は地に膝など着かぬ」と叫んだラオウが、リンの前に跪づくシーンは印象的であった)。
なお、1988年のビデオソフト化に際して、ケンシロウが敗れる結末が改訂されることになり、ケンシロウとラオウは両者互角のまま、互いに今まさに最後の一撃を放たんという瞬間にリンが制止、ラオウがこれを聞き入れて去るという展開で新たに新作カットが制作され、差し替えが行われた。従ってオリジナル劇場公開版は未だソフトメディア化されていない。
一方改訂されたバージョンも、88年のビデオソフト、1995年にLDが発売された以降、2006年現在まで地上波TV放送はされておらず、またDVDも未発売であるなど視聴が難しく、半ば幻の作品になりつつある。
余談だが、韓国で無許可で製作された韓国版北斗の拳は、この映画のストーリーを基にしている。主題歌もこの映画の主題歌「ハート・オブ・マッドネス」を韓国語に訳したものである。
[編集] 「Fist of the North Star 北斗の拳」
ハリウッドで実現した実写版北斗の拳。ただし東映ビデオと東北新社の共同製作であり、いわゆる「ハリウッド映画」ではない。主演はゲイリー・ダニエルズ。原作初期におけるケンシロウ対シンの物語を描いているが、南斗六聖拳や拳王の設定は一切登場しないため、シンは純粋な悪党に終始している。基本的に北斗神拳の描写は少なく、マッドマックス風の世紀末描写に通常の格闘アクションを加えた印象の作品になった。人体破裂描写は特撮で再現されている。鷲尾いさ子がユリア役、マルコム・マクダウェル (時計じかけのオレンジの主人公)がリュウケン役で出演している他、ジャギ風の敵役でショーン・ペンの弟のクリス・ペンが出演している。なお日本で発売された吹替版ビデオでは、テレビアニメ版と同一のキャストによって吹替が行われているがファンの間からは非常に評判が悪い作品となってしまった。
[編集] 「新・北斗の拳」
小説「北斗の拳-呪縛の街-」をアニメ化したもの。TVアニメではなくOVAとしての発売である。新たなケンシロウの声優として子安武人を起用。またOP曲とED曲、そして新キャラクターのセイジの役をGacktが担当している。ラストランドでのケンシロウの戦いを描いており、キャラクターもケンシロウ以外は全て一新されている。お馴染みのキャラクターでは、トキとアニメ未登場のリュウが少しだけ登場している。なお、ストーリーの流れは原作の最終回のその後の世界が舞台となっており、ケンシロウの活躍する話の時系列的に最も新しい物である(『蒼天の拳』は北斗の拳より前・2006からの新作はラオウ編を再構築したリメイク作)。第参話で完結しているが、続編が望まれている。ただOVA版のストーリーの出来はあまり良くなく、「商業目的な作品だ」と非難するファンもいる。(「ひでぶ」「強敵(とも)」などの、いわゆる「名セリフ」の連発も、批判の原因とされている。)
- 「第壱話 呪縛の街」(2003年7月)
- 「第弐話 禁じられた拳」(2003年10月)
- 「第参話 男が哀しみを背負うとき」(2004年5月)
[編集] (東宝版)
[編集] 『真救世主伝説 北斗の拳』
North Stars Picturesとトムス・エンタテインメント株式会社が制作し2006年から2008年までの3年間で全5部作でラオウから見た視点で物語を再構成し、劇場版映画とOVAで東宝が公開する予定となっている。原作・武論尊、作画・原哲夫が新たに構想するストーリーとなっている。
新声優は俳優を起用し、ケンシロウに阿部寛、ラオウに宇梶剛士、新キャラクターのレイナ(キャラクターデザインは北条司)に柴咲コウを起用。阿部の演技には高評価が多く寄せられている。宇梶、柴咲を起用したことについては、ファンによっては意見が賛否に分かれている。他にユリアに石田ゆり子、ジャギにデビット伊東、赤鯱に角田信朗を起用。
[編集] 第一部『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』
- 2006年春 映画劇場3月11日公開(全国東宝系)
- 原作における「聖帝十字陵編」を映画化した作品で、サブタイトル通り新たに起こされたラオウの背景が織り込まれている。ラオウに思いを寄せるレイナが新登場。クライマックスはサウザーとの決戦がほぼ原作通りに描かれた。初代映画版が、サウザー編の直前であるラオウ対ケンシロウの初戦を描いた時点までを描いていることから、初代映画版の続編というニュアンスも含まれているのではないかと一部ファン間で言われている。
- 『ラオウ伝 殉愛の章』(映画上映の場合)はTVアニメやOVAとは違いPG-12指定で、保護者同伴でないと観れない(残虐な描写も含まれているため)。
- DVD版では新たに500カット以上の映像を追加、さらにラオウ役の宇梶剛士は再アフレコしたとのこと。(実際、セリフが違うところがある)
[編集] 第二部『真救世主伝説 北斗の拳 ユリア伝』
- 2007年冬 OVA2月23日発売
- ケンシロウやラオウがユリアに初めて出会った時から第一部までをユリア視点で描いた作品。シンやレイ、五車星(ジュウザ以外)も登場している。ユリアの声優に石田ゆり子を起用しているが、TVアニメ版ファンからは批判の声がある。
[編集] 第三部『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝II 激闘の章』
- 2007年4月28日 全国”追悼”ロードショウーとして劇場公開
- 原作のケンシロウとラオウの最終決戦を描く「ラオウ編」をアレンジした作品。
- 4月18日、高野山東京別院(東京高輪)にてラオウ昇魂式が行われる。
[編集] 第四部『真救世主伝説 北斗の拳 トキ伝』
- 2007年秋 OVA発売予定
[編集] 第五部『真救世主伝説 北斗の拳 ケンシロウ伝』
- 2008年春 映画劇場公開予定
[編集] ゲーム
- 北斗の拳 (PC-88、PC-98、FM-7) - 1986年5月、エニックスより発売。
- 北斗の拳 (MARK III) - 1986年7月20日、セガより発売。
- 北斗の拳 (FC) - 1986年8月10日、東映動画より発売。比較的有名な作品。「左」スクロールのアクションゲーム。
- 北斗の拳2 世紀末救世主伝説 (FC) - 1987年4月17日、東映動画より発売。右スクロールのアクションゲーム。
- 北斗の拳 新世紀末救世主伝説 (MD) - 1989年7月1日、セガより発売。上記のMARK III版のパワーアップ版。
- 北斗の拳3 新世紀創造 凄拳列伝 (FC) - 1989年10月19日、東映動画より発売。原作を踏襲したRPG。
- 北斗の拳 凄絶十番勝負 (GB) - 1989年12月22日、東映動画より発売。対戦アクションゲーム。
- 北斗の拳4 七星覇拳伝 北斗神拳の彼方へ (FC) - 1991年3月29日、東映動画より発売。原作後の世界を舞台にした、オリジナルストーリーのRPG。
- 北斗の拳5 天魔流星伝 哀★絶章 (SFC) - 1992年7月10日、東映動画より発売。オープニングでケンシロウが死ぬ、オリジナルストーリーのRPG。
- 北斗の拳6 激闘伝承拳 覇王への道 (SFC) - 1992年11月20日、東映動画より発売。対戦格闘ゲーム。
- 北斗の拳7 伝承者への道 (SFC) - 1993年12月24日、東映動画より発売。対戦格闘ゲーム。
- 北斗の拳 (SS) - 1995年12月22日、バンプレストより発売。原作後の世界を舞台にしているが、リュウケンやトキが生きているなど、問題のあるストーリーのゲーム。
- 北斗の拳 (PS) - 1996年8月30日、バンプレストより発売。上記のゲームの移植版。
- パンチマニア ~北斗の拳~ (AC) - 2000年3月、コナミより発売。
- 北斗の拳 世紀末救世主伝説 (PS) - 2000年10月26日、バンダイより発売。3Dアクションゲーム。
- パンチマニア ~北斗の拳2~ (AC) - 2000年12月、コナミより発売。
- SEGA AGES 2500 北斗の拳 (PS2) - 2004年3月25日、セガより発売。上記のMARK III版をフルポリゴン化したバージョン。
- 実戦パチスロ必勝法!北斗の拳 (PS2) - 2004年5月27日、サミーより発売。
- 北斗の拳 (AC) - 2005年12月6日、セガより発売。詳細は北斗の拳 (対戦型格闘ゲーム)を参照。
- 北斗の拳 ~審判の双蒼星 拳豪列伝~ (PS2) - 2007年3月29日、セガより発売。上記のAC版の移植。
- 北斗の拳オンライン (MMORPG) - 2007年第2四半期βテスト、ガンホー・オンライン・エンターテイメントより開始予定。
[編集] 関連項目
[編集] 関連作品
- 『蒼天の拳』(作/原哲夫 監修/武論尊 週刊コミックバンチ)
- 『北斗の拳』の前日談。1935年の上海を舞台に、ケンシロウの二代前の伝承者、霞拳志郎の活躍を描く。
- 『小説 北斗の拳 -呪縛の街-』
- 『北斗の拳』では今のところ、最も新しい話。ラストランドでのケンシロウの活躍を描く。
- 『天の覇王 北斗の拳ラオウ外伝』(原案/武論尊・原哲夫 作画/長田悠幸 週刊コミックバンチ)
- 世紀末覇王として乱世を平定しようとする北斗の長兄ラオウの激闘を描く。その生きざまは世紀末救世主として語られるケンシロウと対極する。オリジナルキャラクターの登場の他、既知の登場人物とラオウとの『 北斗の拳 』の原作にはない戦い(VSユダ、VSサウザー)や関わり合い(トキ、アミバ、リュウガなど)が物語には含まれている。又、原作では後付設定だった箇所の補足や矛盾点の整合も読める。
- 『北斗の拳ユリア外伝 慈母の星』(原案/武論尊・原哲夫 作画/笠井晶水 ビッグコミックスペリオール)
- 180度違う絵柄が話題に。女性登場人物の画力は高い。物語には、「北斗の拳」特有のアクションや暴力的な場面はユリアが主人公だけにない。ユリアに人の運命を予知できる能力があることが描かれている。
- 『北斗の拳レイ外伝 華麗なる復讐者』(原案/武論尊・原哲夫 作画/猫井ヤスユキ 週刊コミックバンチ増刊 読み切り)
- 外伝の好評につきシリーズ化? 原作では描かれていない、知られざる南斗水鳥拳レイの闘いを読むことができる。
- 『北斗の拳リュウケン外伝-JUDGEMENT DAY-』(原案/武論尊・原哲夫 作画/ヒロモト森一 週刊コミックバンチ増刊 読み切り)
- 一番ワイルドな画風で、原作の絵のギャグ的な所も含めている。設定は、世界が全面核戦争に突入するさなかの日本。北斗神拳伝承者の決定を巡って、リュウケンとラオウとの間に交わされた密約を描いている。
[編集] その他
- 格闘家にもファンが多いこの作品だが、ラオウの人気は他を圧しており、プロレスラーの橋本真也(故人)、佐々木健介、ジョシュ・バーネット、空手家の佐竹雅昭(既に現役引退)がリスペクトを表明している。角田信朗は、自分の息子と娘にケンシロウ、ユリアと名づけている。
- ラジオ番組『mamiのRADIかるコミュニケーション』のOPでは「俺は北斗の拳のケンシロウだ。708ある経絡秘孔のうちmamiを突いた。お前はこの放送をずーっと聴く事になる、お前はもう、聴いている。」(2004年10月10日より現在のパターンに変更)という神谷明の声の後に、 小森まなみの「mamiのRADIかる」という声が入り、BGMによって「コミュニケーション」と続く。 神谷明のナレーションは、同時期(1984年10月11日)にはじまった北斗の拳のアニメを元にした物で、ケンシロウの声で行われている。
- うる星やつらでは、ケンシロウがコタツ猫に一撃でやられるシーンがある。パロディの一部なのだが、ケンシロウの声は神谷明がそのまま演じた。神谷明はうる星やつらで面堂終太郎役としてレギュラー出演していたからこそできたパロディといえる。
- ほぼ同時期に連載していた『燃える!お兄さん』には、アインをモデルとしたロッキー羽田という人物が登場していた。アインと違いロッキーはてんで弱く、ボコボコにやられても「やるじゃな~い」といきがるのが常であった。
- 2004年放送のトリビアの泉で、アニメでケンシロウが「あたたたた・・・」の後に「おわった~(ほわたぁ~と聞こえる)」と言っているというトリビアが紹介された。神谷明によれば、あれはアドリブであり、甲高い声を出すのが大変だったので、「(今回も)終わった」という意味を込めたアドリブだという。
- 日清の即席ラーメン「ラ王」は、ラーメンの王様という意味である(公式ホームページ参照)。北斗の拳とは無関係であったが、パチスロ北斗の拳の大ヒットとそれに伴う北斗のリバイバルヒットの波に乗り、タイアップ商品「ラオウのラ王」が発売された。
- サッカー選手の大黒将志や堂本剛は作品のファンで、それぞれ愛犬にラオウ(チワワ)、ケンシロウ(ミニチュア・ダックスフンド)と名付けている。
- アニメ版の次回予告のナレーションを千葉繁が担当していたが、ナレーションの読み上げるテンションが回が進むにつれて段々と上がっていたことを2006年放送の「トリビアの泉」で紹介された。特に強敵(とも)が死ぬ回や区切りの回などのナレーションのテンションは特筆物である。また「北斗の拳2」では一時期拍子木の音が次回予告で流れていたが、歌舞伎調で読み上げていた。
[編集] 参考資料
- 西村繁男『さらばわが青春の『少年ジャンプ』』 1994年、飛鳥新社
- 西村繁男『まんが編集術』 1999年、白夜書房
- 宇都宮滋一『「ダメ!」と言われてメガヒット 名作マンガの知られざる制作現場』 2004年、東邦出版
- 『こんなマンガがあったのか! 名作マンガの知られざる続編・外伝』1999年、メディアファクトリー - 堀江信彦インタビュー。
- 『オトナファミ 2006.Autumn』 2006年、エンターブレイン - 武論尊インタビュー。
[編集] 外部リンク
- 真救世主伝説 北斗の拳公式サイト
- 東映公式サイト
- 北斗の拳 - 東映アニメBBプレミアム
- 北斗の拳2 - 東映アニメBBプレミアム
- 北斗の拳(劇場版) - 東映アニメBBプレミアム
- Yahoo!動画 - 北斗の拳特集
- 世紀末オンラインRPG 北斗の拳ONLINE
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