アニエスカ・ラドワンスカ
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アニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwańska, 1989年3月6日 - )は、ポーランド・クラクフ出身の女子プロテニス選手。当地のテニス界から久々に登場した女子の大型新人選手として、著しい躍進を見せている。世界ランキング自己最高位も53位に上昇してきた(2006年11月)。フォアハンド・ストロークを最も得意にするベースライン・プレーヤー。身長170cm、体重56kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。1歳年下の妹、ウルスラ・ラドワンスカ(Urszula Radwańska)もテニス選手である。(アニエスカは2007年6月に高校卒業予定。)
アニエスカ・ラドワンスカが生まれた1989年は、ちょうどポーランドで共産主義が崩壊した年である。アニエスカは5歳の時から、妹のウルスラとともに父親の手ほどきでテニスを始め、ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州ボルケン郡のグロナウにあるテニスクラブで練習を積んだ。2005年4月に16歳でプロ入り。その後、2005年ウィンブルドンと2006年全仏オープンのジュニア女子シングルス部門で優勝する。全仏ジュニアの直前、2006年5月に故国ポーランドの首都ワルシャワで開かれた「J&Sカップ」で、ラドワンスカは1回戦で2004年全仏オープン優勝者のアナスタシア・ミスキナを破り、エレナ・デメンティエワとの準々決勝で勝ち進んだ。6月の全仏ジュニアで第2シードから優勝した後、ラドワンスカは2006年ウィンブルドンで4大大会の本戦にデビューした。予選3試合を勝ち抜いたラドワンスカは、初めての本戦でキム・クライシュテルスとの4回戦まで勝ち進み、ポーランドのスポーツファンに旋風を沸き起こした。
この後2006年全米オープンでも予選3試合を勝ち抜いたが、本戦は2回戦でタチアナ・ゴロビン(フランス)に敗退した。10月初頭のルクセンブルク大会で準決勝に勝ち残り、ラドワンスカは世界ランキング100位以内の選手に躍進する。2007年全豪オープンでは本戦直接出場を果たしたが、2回戦で第13シードのアナ・イワノビッチ(セルビア)に 2-6, 6-3, 2-6 で敗れた。