アバンギャルド (芸能プロダクション)

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アバンギャルドは日本の芸能事務所。

[編集] 来歴

アーティストハウス・ピラミッドの元スカウトマン・牧野昌哉氏が中心となり1989年に設立。

設立当初はピラミッドグループ傘下でスタートしたが、アーティストハウス・ピラミッドの社長である森山氏とアバンギャルド社長となった牧野氏の蜜月関係の終焉から、現在はピラミッドグループから切り離されている。しかしながら、現在も書籍イベント等はバーニンググループ系列の福家書店店舗で行なわれることが多く、完全に切れたということではない。

藤崎奈々子や山川恵里佳など「癒し系」と称されるタレントをグラビアに使い出したあたりから徐々に事務所の名前が売れ出す。

1999年、渋谷にて眞鍋かをりをスカウト。グラビアデビューさせ、現役国立大生の高学歴グラビアアイドルとして売り出しヒット。癒し系プラスさわやかなスポーティーさと親しみ易さで多くの熱狂的なファンを掴む。

2001年、小倉優子がデビュー。守ってあげたい妹系キャラとして一部のコアファンから熱い指示をうけるも、暫くは地味な下積み的仕事を繰り返すことで、現在の厚い人気の基盤を作っていく。

2002年度より自社タレントの対外露出を兼ねてモータースポーツ業界に所属タレントの数名をレースクイーンとして派遣する事業展開を開始。

それまでモデル事務所がレースクイーンを派遣し、その中から芸能界へ進出するパターン（飯島直子、鈴木京香、高島礼子、鈴木史華、吉岡美穂、インリン・オブ・ジョイトイ、森下千里など）はこれまでもあったが、その逆パターンにあたるこの方法が見事に当たり、多くのアイドルファンとレースクイーンファンを引き入れることに成功する（ちなみにこの年の全日本GT選手権には同じくタレント事務所のプラチナムプロダクションが当時新人グラビアアイドルだった若槻千夏、星野加奈、伊織等を大会イメージガールとして送り込んでおり、その相乗効果も大きかった）。殊のほか反響が大きかったことから、これ以降、芸能事務所のモータースポーツ業界への新人タレント育成参入の足がかりとなる。

2005年、眞鍋かをりの始めた個人ブログが大ヒット。

2006年、小倉優子が芸人との交際をスクープされ、その取材対応の不味さを多くの関係者に指摘される。

現在では、DVD、モデル撮影会→人によってレースクイーン→メディア出演というタレント育成過程を行っている。

[編集] 事務所の特徴

所属タレント数は後述の通り意外に多いが、表に出てくるタレントはその人数に比例して少ない。多くのタレントは雑誌グラビアを中心に活動しているが、その後の展開で長く苦しむ場合が多く、そこで失敗するとなかなか表舞台に出てこれないといったことが見受けられる。その一方で、喋りに長けていた山川恵里佳や一芸に秀でた眞鍋かをり、特殊なキャラクターが受けた小倉優子のように、自ら上がってくるものは売り出すが、それ以外はほおっておかれている傾向も多々みられる。これは芸能界では当たり前に行なわれている新人タレントのいわゆるバーター営業（新人タレントの業界有力者への顔見世もかねている）が、この事務所の場合、殆ど行なわれていないことも原因の一つとされている（小倉のエピソード中で「眞鍋のバーターだった」との発言があるが、実際にはお互いある程度知名度が上がってから共演を果たしている為、実際のところバーターには該当しない）。理由は色々取りざたされているが、業界最大手のバーニンググループと過去にもめたことがいまだに尾を引いていることが無関係ではない、とされる。

元辣腕スカウトマンが社長を務めているからか、所属タレントがルックス的に非常に優れている場合が多く見られる。前述の山川（1998ミスヤングマガジン）や眞鍋（2000東洋紡水着キャンペーンガール、日テレジェニック2000）、小倉（日テレジェニック2002、ミスYOUNG ANIMAL4連覇）、桜木睦子（テレ朝エンジェルアイ2003）、星野飛鳥（2004ミス週刊少年マガジン）、田辺はるか（日テレジェニック2004）、浜田翔子（日テレジェニック2005）、北村ひとみ（日テレジェニック2006）など、グラビア関係の冠タイトルの受賞者も多数在籍するが、小倉以降、お茶の間に訴えていけるだけのタレントが育っていないのが現状。

賃金形態は給料制。所属タレントの多くがTVのトーク番組などで繰り返し発言している。

公式サイトに掲載されている所属タレントリストは、追加は当たり前にするものの、引退や移籍して既に同事務所を離れて久しい者までそのまま残しているので、それら元所属タレントを応援するファンからは「まぎらわしい」と批判の対象になっている。

小倉優子のデビュー当時、雑誌などの所属事務所表記が「マテック」となっていたが、公式には最初からアバンギャルド所属として認識されている。これは一般にいう税金対策の一環だったが、小倉が予想以上に急激に売れてしまったため「マテック」名義を使えなくなってしまったという皮肉な結果。

女性タレントが所属する多くの芸能事務所がそうであるように、所属タレントのお笑い芸人との交際を禁止していることで有名。2006年に小倉優子と某お笑い芸人との交際報道があった際、取材マスコミに非常に強硬な対応をしたことで広く知られるようになった。ただし2007年には山川恵里佳がお笑い芸人モンキッキーと結婚している。これは眞鍋かをりと並び事務所の稼ぎ頭に成長した小倉と、既にタレントしては安定期に入り結婚適齢期であった山川の立場の違いがそのまま明確になった事象である。