アプレイウス
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アプレイウス(Lucius Apuleius,123年頃~?)はアフリカ生まれのローマの弁論作家。カルタゴ、ローマ、アテネ、エジプト等に旅行し、奇想天外な小説や極端に技巧的な弁論文によって名声を博した。代表作「変容(または黄金のロバ)」は、ローマ時代の小説中、完全に現存する唯一のものである。
「変容」は魔術に興味を抱きすぎた主人公ルキウスが誤ってロバに姿を変えられ、数々の不思議な試練に堪えた後、イシスの密儀によって再び人間に復帰する物語であり、中でも「愛と魂」と題される一章はその美しさから世に広く親しまれている。