アメリカアリゲーター
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?アメリカアリゲーター | ||||||||||||||||||||||||||||||
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アメリカアリゲーター Alligator mississippiensis |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Alligator mississippiensis (Daudin, 1801) |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
アメリカアリゲーター ミシシッピワニ |
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英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
American alligator |
アメリカアリゲーター(Alligator mississippiensis)は、爬虫綱ワニ目アリゲーター科アリゲーター属に分類されるワニ。特定動物。別名ミシシッピワニ。
目次 |
[編集] 分布
アメリカ合衆国南東部
[編集] 形態
最大全長600cm。通常は400cm前後だがメスよりもオスの方が大型化し、メスは全長300cm程。口吻はやや長く、吻端は幅広かつ扁平で丸みを帯びる。口吻には筋状の盛り上がり(キール)は見られない。後頭部に並ぶ鱗の列(後頭鱗板)は3枚、頚部に並ぶ鱗の列(頸鱗板)は4枚。体色は暗褐色で、幼体は明色の横縞が入るが成長に伴い消失する。
水掻きは前肢は指の半分くらいまでしかないが、後肢では発達する。
[編集] 生態
河川や池沼、湿地に生息する。吻端や前肢を使い横穴を掘り、北部の個体群は冬になるとこの穴の中で冬眠する。
食性は肉食性で魚類、両生類、爬虫類、鳥類、小型哺乳類、昆虫類、甲殻類、貝類等を食べる。稀に家畜や人間が襲われることもある。
繁殖形態は卵生で、6-7月に土、枯草、落ち葉等を集めた塚状の巣の中に20-60個の卵を産む。性染色体を持たず、発生時の温度により雌雄が決定する。(温度性決定)32℃以上はオス、30℃以下の場合はメスになる。メスは卵や幼体を次の年の春まで保護する。孵化した幼体は鳴き声をあげ、鳴き声を聞いた母親は巣を掘り起こし幼体が外に出るのを手助けする。
[編集] Status
LEAST CONCERN(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
- ワシントン条約付属書II類
[編集] 人間との関係
ワニの中では性質が大人しく人が積極的に襲われることはないとされる。 しかし2006年にフロリダ州でジョギング中の女性がアメリカアリゲーターに襲われ死亡する事件が発生する等、人命にかかわる被害を及ぼすこともある。
一方で本種は皮製品の原料となるためさかんに養殖されている。
[編集] 関連項目
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