アレクサンデル・ヴォルシュチャン
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アレクサンデル・ヴォルシュチャン(Aleksander Wolszczan 、1946年 - )はポーランドの天文学者である。最初の太陽系外惑星の発見者とされる。
ポーランドのSzczecinekに生まれ、ポーランドのトルン大学(ニコラス・コペルニクス大学)で学んだ後、1982年にアメリカに渡り、コーネル大学、プリンストン大学で研究した後ペンシルバニア州立大学の天文学教授となり、1994年からはトルン大学の教授も勤めている。
1990年にデール・フレール(Dale Frail)とアレシボ天文台の観測結果から、パルサーPSR B1257+12を発見した。観測結果からこのパルサーは地球の質量の4.3倍と2.8倍の質量で、軌道が0.36AUと0.48AUの2つの惑星をもつことを発見した。これは結果が認められた最初の太陽系外惑星となった。
1992年と1994年にヴォルシュチャンとフレールは発見を公表し、最初は専門家からは疑問視されていたが、現在ではこの発見は十分信頼性のあるものとされている。
ヴォルシュチャンは1996年にアメリカ天文学学会からベアトリス・ティンズリー賞を受賞した。
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