アレクサンドル・ダルゴムイシスキー
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アレクサンドル・ダルゴムイシスキー(またはダルゴムィシスキー、ダルゴムイジスキーとも)(Alexander Sergeyevich Dargomyzhsky〔Александр Сергеевич Даргомыжский 〕, 1813年2月14日 - 1869年1月17日)ロシアのオペラ作曲家。グリンカと「ロシア五人組」やチャイコフスキーの間を橋渡しした。ほかに、歌曲やピアノ曲をふんだんに作曲したほか、多少の管弦楽曲もある。ロシア語での発音では、アレクサンドル・ダルゴムィーシスキーのようになる。
サンクトペテルブルクで教育を受ける。早くから才能あるアマチュアとして有名だったが、1833年にグリンカに出会い、作曲に打ち込むように励まされる。1839年にヴィクトル・ユゴーの小説『ノートルダムのせむし男』に基づく歌劇《エスメラルダ》を作曲。歌劇《ルサルカ》は1856年に上演された。1860年代まで国内外でなかなか成功しなかったが、ベルギーでは好意的だった。1860年代に作曲家として認知されると、「五人組」の長老的存在となった。代表作となった最後の歌劇《石の客》は、レチタティーヴォ風ないしはデクラメーション風の旋律形成によって、ムソルグスキーやドビュッシーの先駆となっている。第1幕の幕切れとオーケストレーションが未完成のまま遺されたため、キュイやリムスキー=コルサコフの手により補完された。《石の客》は1872年に初演され、オペラ表現に進歩的な姿勢を示すものとして、五人組から大いに激賞されたものの、こんにちオペラの標準的なレパートリーに生き残ってはいない。
[編集] 参考文献
- Richard Taruskin, Opera and Drama in Russia As Preached and Practiced in the 1860s. New ed. Rochester: University of Rochester Press, 1993.
この記述はパブリックドメインの百科事典『ブリタニカ百科事典第11版』("Encyclopædia Britannica" 1911年版)に基づいています。