アレクサンドレイア総主教庁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アレクサンドレイア総主教庁は、キリスト教の一教派、東方正教会に属する教会のひとつ。
古代5主教座のひとつ、アレクサンドレイア教会の流れを汲む。長くエジプトのアレクサンドリアにおかれたが、現在の所在地はカイロである。
アレクサンドレイア総主教は教皇(パパ、papa)の称号を有し、その正式称号はアレクサンドレイアならびに全アフリカの総主教ならびに教皇である。初代アレクサンドレイア主教が誰であるかは資料により異なる。福音記者マルコであるとする資料と、マルコが宣教し初代主教を任じたとする資料の二種がある。
カルケドン公会議による単性論派の分離および東西教会の分裂により、現在アレクサンドリアには、 他にコプト教会にアレクサンドリア総主教座(東方正教会と同じく教皇の称号を有する)、ローマ・カトリックにアレクサンドリア大司教座とコプト典礼の総大司教座が存在する。