アーネスティン・ウィーデンバック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アーネスティン・ウィーデンバック(Ernestine Wiedenbach、1900年-1996年)は、アメリカ合衆国の看護学者。彼女の両親は、ドイツからの移民で、裕福な家庭の中で、彼女は両家の子女として育った。1922年マチューセッツ州のウェレスレイ(Wellesley)の女子大学、ウェレスレイ大学(Wellesley College)を卒業。さらに1925年メリーランド州のボルチモア市のジョンズ・ホプキンス大学医学部付属の看護学校で看護を学び、1934年には、コロンビア大学の教育学部(ティーチャーズ・カレッジ)の大学院で修士号を取得している。
子ども時代、病弱な祖母の看護の傍らにいて、ケアする仕事への関心を掻き立てられた彼女は、その後、助産師、保健師として臨床現場の経験を重ね、1950年代以降は、エール大学(イェール大学)の看護学部で、看護教育に携わる。彼女に影響与えたのは、看護学者のアイダ・ジーン・オーランド、エール大学で看護理論を教えていたウィリアム・ディコフ(Wiliam Dickoff)、パトリシア・ジェームズらである。ディコフは、本来の専門は哲学である。ディコフ、ジェームズらとは共著論文もある。
彼らとのかかわりの中で、はぐくまれたウィーデンバックの看護理論は、その枠組みにおいては、非常に哲学的な分析を展開し、誰が何をどういう意図の下に援助するのか、またその行為とは、どのような気づきからうまれ、どういうかかわり方の中で生まれるのかを考察した。それは、看護師の行為の基盤をどう把握していくのかという明確な方向付けを与えるものであった。
[編集] 主な著書
- 『臨床看護の本質ー患者援助の技術』(Clinical Nursing. A Helping Art.)現代社 1969年
- 『臨床実習指導の本質ー看護学生援助の技術』(Meeting the Realities in Clinical Teaching.)現代社 1972年
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Wiedenbach Page Lisa Wright Eichelbergerのサイト。英語サイト。